大きくなりました? 中編
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
牙狼「測定不能?」
綾野「この間の休日、マスターの紺子様、一海、龍哉と共に神守先生の頼みで猫をいじめる男に制裁を与えろと頼まれたのですが………その男に対する一海の妖力が数十、数百、数千倍以上と大きく膨れ上がっていました。その原因は一海に流れる玉藻前の血………」
正直、綾野も一海に玉藻前の血が流れているなど知らなかった。
それにあの測定不能になるほどの妖力。綾野も下手に手を出せば破壊されかねなかっただろう。
綾野「さらに男に対して言った呪詛の言葉。私はロボットなのでしっかり記録しています。『いざや呪え、常世咲き裂く怨天の花。数多の怨霊となりし生き物よ、愚かにも命ありける者を辱め陥れる者に憑依し、心を荒らせ』。一海はそう言っていました。その言葉を聞いた男は死にそうなほど苦しんでいました」
竜奈「一海が人を殺しかけただと!?」
綾野「ご安心を。マスターが正気に戻しました。『もしやめてくれたら明日の夜私のお腹を好きにしてもいいから』と言って」
舌寺「紺子っちのお腹と聞けばすぐ見参!紺子っち、今どこにいるの!?俺っち、また紺子っちのお腹舐めたくなっちゃった!」
割り込むように現れる舌寺。この場の空気が悪くなる。
綾野「ただの変態でしかない部外者はお黙りなさい。この『駄犬』」
この時、綾野の声にはドスが効いていた。そのまま舌寺の目めがけて指から催涙ガスを発射する。
舌寺「ギャアアアアアアア!!!!目がァァァァァ!!!!目がァァァァァァァアアア!!!!」
牙狼「……後で1回舌切られてこい」
竜奈「全くだ。こいつの性癖は一体いつになったら直るのやら……ところで一海に呪われた男はその後どうなった?」
綾野「なんとか一命を取り留めて精神病院に入院しました。ですが目が覚めると『ねこがいるそこにねこがいますねこがあらゆるばしょにいますだれでもねこはいます―――――』と意味不明なことを言い出し、さらに『ねこですよろしくおねがいします』といううわ言ばかり言っているとのこと。神守先生がその記事を見せてくれました」
竜奈「………だが、なぜに紺子は腹?あいつは腹が弱点なのか、それとも一海の性欲を求めてたのか?」
綾野「その辺は私もわかりません」
綾野に催涙ガスを浴びせられて悶絶する舌寺を除き、3年は2年と対照的にあまりざわついていなかった。
やがてラインハルトが教室に入ってきた。
ラインハルト「卿たち、席に着け。これより朝のHRだ」
牙狼(ラインハルト先生、校舎が大きくなっても落ち着いてるなぁ………)
舌寺「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!目が痛いィィィ!!何すんの綾野っち!?俺っちの目に何してくれてんのォォォォォ!!」
ラインハルト「私が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ