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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(7)〜タバル・ヒルの戦い(中)〜
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減な割に頻度は高い砲撃、これから殴るからよろしくね、と我々に伝えているのよう‥‥‥どうもよくないなぁ。我らが准将閣下には予定より早いですが後退の打診を」
「はっ。本文は?」
「敵戦力、本陣への大規模な行動の可能性あり、注意されたし、こちらは別命なくば後退の許可を求む、です」
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星間戦争においても要衝に防御陣地を築城し、敵はそれを攻めあぐねる。様々な理由はあるがまず第一にいえるのは宇宙艦隊を相手にした防衛システムの発展により飛躍的な発展を遂げた”対空砲”である――伝統的に対空砲と呼ばれているがその実は大気圏突入を仕掛けてくる対地ミサイルすらも迎撃する凶悪な兵器である。大気圏離脱を前提とした迎撃兵器はそれ故に”角度”の問題があるので例えば地球時代で言えば”地球を半周する弾道ミサイル”のようなことはできないが目標地点の周囲に複数個所に設置されれば安易な空輸に頼ることは難しくなる。
つまり――対空システムを構築する各装置は陣地の要であり重要防御地点なのだ。
当然ながら奇襲を警戒し、高度に要塞化された堡塁に慢心せず巡回する兵は当然いる――筈だった。
「……」
装甲服越しに”奇麗に”喉を裂かれた者達が転がっている。そして‥‥帝国軍は十余名の帝国兵はそろり、と周囲を警戒し――断崖絶壁の下に向かって一人が合図する。
ウィンチで巻き上げられた兵士達が次々と登ってくる。十名が二十、二十が四十――瞬く間に増えてゆく。
「エルビング男爵領連隊“ヨムスの人間を獲る漁師”が一番乗りだ!!」
頭数は二百程しかいない。選抜したのであろう。だが彼らを率いているのは――
「いよぉぉぉし!男爵様が直々にお前らに訓示してやる!!
いいな!テメェらの仕事は対空システムをぶっ叩いたら尻に帆を掛けて逃げ出すことだ!ハンドキャノンはブチかましたら最悪投棄してもいい!斧とブラスターは捨てるなよ!!」
エルビング男爵自身である、このような作戦の陣頭に立つのは蛮勇ではなく経験によるものだ――だから主流派から嫌われるのであるが。
「戦斧は短く持て!キンタマついてるな!突撃!!」
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まったくの奇襲であった、ことこの点においては大夏軍の手落ちではなくエルビング男爵の選抜部隊の練度と戦術眼に負うものである。ミサイル発射装置が破壊されていく。
「いいぞ!!ゼッフル発生装置をばらまけ!!」
だが大夏軍は奇襲からに対する対応の速さで矜持を守って見せた。
「ウォォ!?」
巨大な矢が応急土嚢を突き破る。矢尻が装甲服を削ったのを見て兵は呻いた。
「マインゴッド!アイツら連弩を持ち出してきやがった!」
連弩、この宇宙歴の時代に冗談のような装備だがゼッフル粒子対策としては合理的でもある――まことに
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