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 不安になるほどに白い指、慎ましい胸、華奢な肩、細い首、やや丸みをおびた輪郭、桜色の唇に小さな鼻孔、大きな瞳は驚くほど長いまつ毛で黒く縁どられている。
 ロウソクの光に下から照らされた顔は、人形のように冷たい表情をしていた。
 画面の中の少女、メイの唇がキュッと弓形になる。幼い顔立ちに似合わない、どこか悪戯っぽい妖艶な笑み。
 カメラを覗き込むようにして、何かを話している。
 ミュートを解除し、音量を上げる。
『……が最後のイケニエ君でした! 生放送をご覧の皆さん、今回のショーはどうだったかな? 気に入ってくれた方はゼヒゼヒ支援金をお願いしまーす』
 ひらひらと手を振る。
『次のショーなんだけどね、あたしちょっと見てみたいものがあって。あのね……自分が必死に守ってきた子が実は殺人鬼側だったって知ったときの顔! でね、知った後に殺されるときの顔! ねえ、見てみたくない?』
 黒い瞳が、キラキラと輝く。
 何日か前、今日と同じメンバーでファミレスに入った日、どのパフェにしようか悩んでいたときと同じ瞳だった。
『みんなも次のショーまでに、どんな顔なのか考えておいてね! 答え合わせは次回のショーで! お楽しみにね!』


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