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に飛び散る。
やっとパイプが抜けたとき、顔の下半分は消失していた。
少年の骸が支えを失い、膝を折って地面に倒れこむ。腰がくだけたように潰れた上半身が、汚水の上に落ちる。
茶色と黄色が混じった液体に、未だに流れ続けている赤い血が混じる。
肉と汚物が混ざり合う様子を映していたカメラが、滑るように右側に向く。
そちらに何か発光するものがあるのか、ぼんやりとした黄色い光が、徐々に明るくなっていく。
光源の正体は、白いロウソクの先に灯った赤い炎だった。
薄暗い廊下を淡く照らす、ロウソクを持つ真っ白な細い指。
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