第十一幕その五
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「美味しいわね」
「はい、それでその柘榴もですね」
「これから獲るわ」
「そうしますね」
「それで貴方達に来てもらったの」
カルロス達にというのです。
「そうしてもらったのよ」
「そうですね」
「ドロシー達の方が終わってすぐで悪いけれど」
「いえ、大丈夫です」
カルロスも他の子達もそれはと笑顔で返しました。
「楽しいですから」
「もう是非やらせてもらいます」
「今からすぐに」
「働かせてもらいます」
「柘榴も獲らせてもらいます」
「わかったわ。もう柘榴の収穫が終わったらお昼だし」
その時間になるというのです。
「あと少しね」
「はい、頑張りましょう」
「頑張って美味しいお昼を食べましょう」
「そうしましょう」
「柘榴を獲って働いて」
「楽しんで」
「そうしましょうね」
オズマは自分から言って動きますがこの時もでした。
物凄く速くしかも的確に動きます、それで一緒に働いている王女も言いました。
「その動きがいいわね」
「いつもしているみたいですよね」
カルロスも言いました。
「オズマ姫の動きは」
「そうよね」
「はい、本当に」
こう言うのでした。
「オズマ姫の動きは」
「どうしてこんなに動きがいいのかしら」
王女はこうも言いました。
「本当にね」
「いつもされている訳じゃないのね」
「そうした人達より動けるのは」
「やっぱり楽しんでいて」
「やる気があるからでしょうか」
「そうね、私身体を動かすことも好きで」
それでとです、オズマも言いました。
「その時にやってることが一番好きだから」
「だからなのね」
「こうしたお仕事もね」
「速いのね」
「そうだと思うわ」
王女に笑顔で答えました、せっせと動きながら。
「私もね」
「好きだとよく動けるのはね」
「王女もわかるわね」
「ええ。じゃあ私も同じだけね」
「働くのね」
「そうするわ」
そのオズマに笑顔で答えてでした。
王女もよく働きました、勿論カルロス達五人もです。そうして柘榴は瞬く間に収穫されてお昼どころか十一時前に終わってしまいました、それでです。
オズマは柘榴の木の隣にあるライチの木を見て言いました。
「今度はね」
「ライチね」
「これを獲る?」
「いいわね」
王女はオズマの提案に頷きました。
「まだ時間あるし」
「お昼までね」
「それでそのお昼までね」
「ライチも収穫出来そうだし」
「だったらね」
それならというのです。
「今度はね」
「ライチね」
「こちらを獲りましょう」
こうしてでした、今度はライチを収穫しますがカルロス達はそのライチを獲りながらこんなことを言いました。
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