第四百六十七話 【集結】集まった戦士達その十一
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「一切ね」
「考えていませんか」
「人間と戦って」
「人間を見てですね」
「楽しむ」
それをというのだ。
「目的にしているんだ」
「だからこうしてですね」
「君達ともだよ」
「戦いを仕掛けていますか」
「そうなんだ」
こうベルファストに話した。
「スサノオは」
「おかしな趣味だ」
加賀はここまで聞いてこう言った。
「実にな」
「そう思うな」
「そんなことをして楽しいのか」
加賀は一条に首を傾げさせながら応えた。
「果たして」
「奴にとってはそれが娯楽でだ」
「退屈を忘れる目的なのだな」
「そういうことだ」
「趣味はそれぞれですが」
伊勢も言ってきた。
「飲む方がずっといいのでは」
「君はそう思ってもな」
「スサノオは違う」
「そういうことだ」
「異次元の牢獄にいるとのことですが」
ヨークタウンも言ってきた。
「そこから出られないのね」
「そう、だからね」
「最初は世界征服を考えていて」
「今は俺達と戦うことでだよ」
五代はヨークタウンにも話した。
「退屈から逃れているんだ」
「では私達が戦わないと」
「スサノオは退屈なままだね」
「そうなりますね」
「あいつが一番嫌いなものは何か」
それが何かもだ、五代はヨークタウンに話した。そうしつつコーヒーを飲むがその味にかなり満足している。
「それはずっと牢獄の中にいるから」
「退屈が嫌いですね」
「そして君達が戦いたくないなら」
「それならですね」
「またね」
それならそれでという口調での言葉だった。
「別に世界でだよ」
「人間に仕掛けて」
「戦うんだ」
「それだけですか」
「それがスサノオだよ」
「なら私達が戦いたくないなら戦わずに済みますね」
ニーメは冷静に言ってきた。
「そうですね」
「うん、それならね」
五代もその通りだと答えた。
「そうなるよ」
「そうですね」
「けれど仕掛けられて」
五代はニーメのその目を見つつ彼女に問うた。
「君達は降りるかな」
「神に戦いを仕掛けられて」
「しかもそれが人間を見たいとね」
「それが目的で、ですね」
「仕掛けてきているなら」
「それなら」
どうかとだ、ニーメはすぐに答えた。そして他の少女達も同じ顔になっていた。
「答えは一つです」
「そうだね」
「人間の力見せてやります」
「そう思うなら俺達も」
「一緒に戦ってくれますか」
「そうさせてもらうよ」
こう言うのだった。
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