みのりの華麗なる日常 前編
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てくれたことを思い出す竜奈。3人はふとみのりの家の中に目を向けると、みのりが何やら出かける支度をしていた。
竜奈「辰美、時間は?」
辰美「もうすぐみのり先生が外に出る時間かと思います」
紺子「でもお父ちゃんたちにお披露目した日から全然使ってないしなぁ……上手く行くかなぁ?」
竜奈「大丈夫だ。失敗してもいい、ぜひやってくれ」
紺子「よし、んじゃあ使うぞ?」
静かに目をつぶり、静かに精神統一する。数十秒も経たないうちに両手を前へ差し出すと、印を結んだ。
紺子「出雲流妖術“霧隠ノ術”」
紺子と辰美と竜奈の周りに霧のようなものが現れ、彼女たちはそれに包まれた。
霧が晴れ、見ると彼女たちの体が半透明になっていた。これは失敗か?竜奈が成功か否か問おうとした途端玄関の扉が開き、みのりが出てきた。みのりは紺子たちに近づいてくる。
まずい、バレる。紺子たちはすぐにそこから離れようとしたが、どういうわけかみのりは紺子たちに目もくれず、そのまま家を離れていった。
紺子「…………?」
竜奈「みのり先生が私たちに気づいてない……?」
こんなことってあるのか?紺子と竜奈はポカンと口を開け、みのりの後ろ姿を見つめていた。
辰美「となると………これは成功ととらえてもよろしいのでしょうか?」
紺子「ま、まあ……そう言えなくもねぇな。あ、そうだ。もしみのり先生が街のド真ん中で何か変なことしたら?」
竜奈「決まっているだろう?その時は直々に関節技をかける」
紺子(………私も学園長から習得したあの護身術使ってみようかな?)
辰美(なぜでしょう……竜奈さんならわかりますが、紺子様からとんでもない殺意が………)
そんなことを考えても仕方ない。紺子たちは音を立てないように静かにみのりに近づき、彼女を尾行することになった。
まさか紺子が辰蛇から取得したあの護身術を使うとは知らずに………。
みのり「さっきうちの前で自転車が事故ったような音が聞こえたけど気のせいかな…?」
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