暴走特急!学園崩壊へのカウントダウン! 後編
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せろ!」
ディーゴも力いっぱい引くが、紺子と同じくまるっきりびくともしない。
ディーゴ「固ぇ!何だこれ!?どうなってんだ!?」
紺子「だったら一緒に!!」
紺・ディ「「でぇーい!!」」
今度は紺子とディーゴが一緒にレバーを引くが、それでも動く気配はなかった。だがそうこうしているうちに夢物語号はどんどんカーブへと近づいていた。
もう時間がない。このままでは本当に全員死んでしまう。頭を抱える紺子とディーゴ。すると運転席に辰美が入ってきた。
紺・ディ「「辰美!!」」
辰美「紺子様、ディーゴさん!諦めちゃダメです!私も手伝います!一緒にやればきっと!!」
何しろ辰美はトレーニングジムの常連客。紺子に捧げるためいつも鍛えている彼女にとってはお茶の子さいさいだと思ったのだろう。
紺子「ああ、超怪力の辰美がいればレバーは動くかもしれねぇ!『いっせーのーで』でレバー引くぞ!」
ディーゴ「お、おう!」
辰美「はい!」
紺子「行くぜ!!いっせーのーで!!!」
力いっぱい一斉にレバーを引く紺子、ディーゴ、辰美。3人の力にはかなわなかったのか、レバーは少しずつ動き、徐々に元の位置に戻ってきた。だがそれに抵抗するかのように見えない『何か』が押し戻そうとする。
ディーゴ「くあッ…!!」
辰美「んっ…!!」
紺子「止まれェェェェエェェェエエエェェェェエエェェェエエェェェェェエエエエェェェェェエエエエエェェ!!!!!」
紺子が叫んだその瞬間、レバーに異変が起きた。『何か』の力が消え、一気に後ろ倒しになったのだ。
ギュギィィィィィィィィィーーーーーーッッ
火花が飛び散るほどの急ブレーキがかかり、乗客たちはパニックに陥った。
乗客たちが急いで身を屈めた中、夢物語号の速度は徐々に落ちていき、カーブに差し掛かる寸前でようやく停止した。
ディーゴ「と………止まった?止まった……のか?」
紺子「お、おう……」
辰美「そうみたいですね………」
座席を見ると、何が起きたと困惑するかのように乗客たちがざわついている。
一海「ね、ねえ……たぶん乗客のみんな何があったのか知りたがってると思うよ?」
紺子「あ〜確かにな。とりあえずディーゴ、乗客のみんなに何か言ったら?」
ディーゴ「おいおいおいおいおいおいおいおい!?何無茶ぶりすんだよ!?」
紺子「いいから早く!」
ディーゴ「………ったく」
呆れ顔のディーゴはマイクを手に取り、乗客たちに先ほどの出来事を伝えたのだった。
車内アナウンスを終え、乗客たちが全員降りたのを確認した後、紺子たちも夢物語号から降
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