暴走特急!学園崩壊へのカウントダウン! 後編
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紺子たち。だがいくら話しても乗客はこいつら何を言っているんだと言わんばかりに紺子たちを信じなかった。
乗客「変なことばっかり言う奴らだな…おーい、ちゃんと運転手いるよな?」
辰美「こ、紺子様……これはどうなってるんですか?」
紺子「私が聞きてぇよ…」
龍哉「まさか……俺たち以外の客って………」
そう、もうおわかりであろう。人間の乗客たちは全員、なぜ夢物語号のスピードがどんどん上がっていくのかと考える者が誰1人いなかったのだ。
気づいたのは龍哉と辰美の2人。紺子たちもその報告を受けたのだから紺子たち人外たちがすぐに止めなければ全員命はない。
ディーゴ「どうすんだよ!このままじゃみんな死んじまうぞ!!」
紺子「だったら………無理矢理でも入るしかねぇだろ!!」
ディーゴ「お前がそう言うならヤケクソだァァ!!」
乗客「あっ、ちょっと!」
乗客の引き止める声も聞かず、紺子とディーゴは運転席に入った。ドアの前に乗客を通さないと言わんばかりに龍哉、辰美、一海、メリーが立ちはだかる。
乗客「コラ!入っちゃダメだって親に習わなかったのか!?運転手の邪魔……に…………!?」
運転席は遊ぶ場所ではないと言った者とは違う乗客が立ち上がって龍哉たちを押しのけ、運転席のドアを開けたその時だった。
乗客「な゛!!?あ………あわわわわ………!?こ、こここ、ゆ、ゆゆゆゆ………!?なななななななな何が―――――」
龍哉「悪い、ちょっと寝ててくれ」
タンッ
乗客「ガ……………」
運転席に目が行った乗客だったが、その時彼は困惑するような光景を目の当たりにしてしまった。
紺子とディーゴが入っていった運転席。夢物語号の運転手は運転席に入ってきた紺子とディーゴに気づいていない。紺子が運転手に触れようとすると、すり抜けているように見えた。
摩訶不思議な光景を見て運転席のドアを開けたが、乗客がパニックを起こしかけたのはその時である。運転席には紺子とディーゴしかおらず、運転手などどこにもいなかったのだ。
龍哉「おい、まだかかるのか!?もうすぐカーブに差し掛かるぞ!!」
手刀で乗客を気絶させた龍哉が手前のカーブを指しながら叫び、ディーゴが前倒しのレバーを指す。
ディーゴ「なあ、これじゃねぇのか!?」
紺子「レバー……じゃあこれを引けば止まるってわけか!よし!」
紺子がレバーに手を伸ばし、それを力いっぱい引こうとした。
しかしどういうわけか、いくら引いてもてこでも動かないような固さでうんともすんとも言わず、びくともしないではないか。
紺子「固っ!?全然動かねぇぞ!?」
ディーゴ「はぁ!?俺にもやら
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