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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
センス
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れを考えても仕方ない。そう切り替え、彼女は練習に戻った。
瑞姫side
バシッ
莉愛の胸元に投げ込むと、まだ新しいミットでいい音を出して捕ってくれる。元々運動神経がいいからなのか、ボールも私の捕れる範囲に投げてくれるし、すごくやりやすい。
「お!!莉愛ちゃん!!うまいね!!」
「えぇ!?ホントですか!?」
優愛さんに褒められて満更でもないような莉愛。優愛さんは明るい性格だからか、人を乗せるのがうまい。
「うんうん!!そのくらいならすぐに試合に出れちゃうかもね〜」
「わーい!!やったぁ!!」
優愛さんがスタメンを決めるわけではないのにすっかりその気になっている莉愛。でも、このチームには
水島莉子
(
ミズシマリコ
)
さんがいるから、莉愛が希望しているキャッチャーとしての出場は恐らく秋まではできないんだよね……
(まぁ、絶対に言えないんだけどさ)
莉愛にそう言ってもあの子は諦めないだろうし、そんなにすぐ試合に出れるとは思っていないと思うし……余計なことは言わない。
「優愛!!ちょっと来てくれ!!」
「えぇ!?イヤで〜す!!」
「優愛!!」
「はい!!すみませんでした!!」
すると、先輩たちのアップが終わったタイミングで優愛さんが陽香さんに呼ばれる。相変わらずのおふざけモードで返していたけど、すぐに誰に呼ばれたかわかった彼女はダッシュでそちらへと向かっている。
「明里!!そのままキャッチボールとノックやっておいて!!」
「え?ノック一人でやるの!?」
大慌てでもう一人の教育係の明里さんに託していなくなってしまう優愛さん。さすがチームの主力なだけあって足がすごく速くて、明里さんの問いに答える暇もなくいなくなってしまった。
「えぇっと……とりあえず、もうしばらくボールに慣れようね」
「「「「「は〜い!!」」」」」
なんだかバタバタしているけど、仕方ないのかな。そもそもあんなに破天荒な優愛さんをこの役目をやらせている時点で、何か起きそうだなぁとは思ってたからね。
明里side
「う〜ん……そろそろノック始めたいんだけど……」
チラッと優愛たちの方を見るけど、何やら向こうであったらしい。大方週末の春の大会についてのことだとは思うんだけど……
「えぇ……どうしよっかな……」
陽香さんからの指示でこの後サイドノックをするようにと言われている。サイドノックとは、それぞれのポジションに着いて行うシートノックとは違い、全員が同じ位置からノックを受ける。
それによりボールに慣れるという意味合いが強いのだけど……
(一人だとさすが
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