鬼灯冷火は動かない:怪奇の家
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冷火「ひゃあっ!?(おおっ、来てよかったぁ!ネタになるぞこれ!!)」
燐斗(やっぱり思った通りだったわね。冷火、びっくりしててもホントは嬉しいんだよね♪)
正直燐斗もこの家で何が起こるか予想していなかったため、台所から聞こえてきたガラスが割れる音には驚いた。
だが同時に驚いた冷火の目を見ると、彼女は一瞬だが喜びのあまり光っていた。面白いネタが浮かんだに違いないとも考えてしまった。
ガラスが割れる音を聞きつけたスタッフたちと僧侶もマイクロバスから飛び出し、すぐに家の中へ入る。
スタッフ「何ですか、今のすごい音は!?」
冷火「あ、スタッフさん!さっき台所からガラスみたいなのが割れる音が!」
音がした台所へ向かう一同。そこには予想通り、食器棚のガラスが全て砕け、床に散らばっていた。
この場にいる鬼灯親子と家主を除いた全員が青ざめ、絶句。だがこれはほんの序曲にしか過ぎなかった。これから起こる真の恐怖が待っていることをまだ知らなかった。
???『出ていけぇ……殺してやるぅ……』
その後もポルターガイストが次々と勃発し、さらには押し潰したような低い声が耳元で聞こえるようにもなった。
スタッフ「ヴッ…!」
やがて僧侶やカメラとマイク担当を除いたスタッフたちにも異変が起こる。謎の声の影響か、脳震盪を起こし、次々と倒れていくではないか。
冷火「一体この家で何が起きてるんだ!?(スゲェ!こんなに起きるなんてネタが盛りだくさんだぁ!)」
恐怖には震えているものの、小説のネタが次々と頭に入っていく冷火。こんなに怪奇現象が起こるなんて冷火自身も予想していなかったため、心の中では歓喜に満ちていた。
ところが、その歓喜はいつまでも長く続かなかった。スタッフ以外になぜか燐斗も倒れ、過呼吸に陥ったのだ。目には怯えの色が見え、こんな奇妙な言葉を放った。
燐斗「……ピエロが、ピエロがいる………」
冷火「ピエロ!?ピエロなんてどこにもいないじゃん!ねえ、どうしたのお母さん!?ねえ、お母さん!!お母さん!!しっかりして!!お母さん!!」
燐斗の言うピエロは彼女にしか見えていないようだ。冷火にはもちろん、生き残ったスタッフにも見えていない。
冷火「これ、どうしたらいいんだよ!お母さんまでおかしくなっちゃった………」
僧侶「わかりました。では燐斗さんは私たちに任せてください。きっと家のどこかにポルターガイストを引き起こしてる原因があるものがあると思いますので、冷火さんはカメラさんとマイクさんと一緒に探してきてください」
こうして僧侶と生き残ったスタッフは燐斗を落ち着かせるため居間に残り、冷火はカメラとマイク担当の2人と原因を探
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