時を越えた再会と紺子の決意
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龍華「貴利矢?カズミン?2人共どうした?」
貴利矢「……あー、紺子?ちょっとこの子貸してくれ。ちょっと外で話させてくれねぇか?」
紺子「え?いや、何勝手なこと…」
一海「出雲姐ちゃん、大丈夫だよ。この陰陽師だけど、信用できるから………」
紺子「??????」
さらに困惑する紺子だったが、一海と貴利矢は気にせずEVOLUTION SPACEの外に出た。
紺子「……何なんだあいつ?」
遠呂智「言峰貴利矢。文字通り陰陽師なんだが、あることがきっかけで裏切り者扱いされた人間さ」
紺子「あることって?」
遠呂智「何でも、ある妖狐を守るために襲ってきた陰陽師を撃退したんだってよ。親はその陰陽師に殺されたが―――――」
紺子「ん?ちょっとストップ、遠呂智先輩。何て言ったんだ?」
遠呂智の話に何か引っ掛かったのか、紺子の狐耳がピョコンと動き、彼の話を遮るように止めた。
遠呂智「何てって、ある妖狐を守るために―――――」
紺子「そこじゃなくて後の方!」
遠呂智「………『親はその陰陽師に殺された』のトコか?」
紺子「………カズミンの奴、確か私に出会った時『父さんと母さんが死んだ』って言ってたような」
龍華「……………まさか……貴利矢が言ってた妖狐って……………!?」
紺子「とりあえず聞き耳するか」
遠・龍「「そうしよう」」
3人は扉に寄り添うように耳をくっつけた。ところがその3人の他にもう1人聞き耳を立てている者がいようとは。
辰蛇「な、何の話………!?」プルプル
昨日遠呂智と龍華にダークマターを100皿以上食べさせられた辰蛇が震えながら聞き耳を立てていたのだ。
紺子「ゲッ、学園長!!また何か企んでんのか!?」
何しろ紺子も昨日のレクリエーションで散々な目に遭ったのだ。彼女にも恨まれても致し方なし。
突然現れた辰蛇に紺子は拳を握りしめる。
龍華「あっ、おい待て!今学園長を殴ったら!」
龍華が止めようとしたが、時すでに遅し。紺子の拳が辰蛇のみぞおちをとらえていた。
辰蛇「グボッ!?」
龍華「うわぁ、よりによって腹パンか………」
辰蛇「オゲェェェェエエェエェエエエエエェェェエエェエェェェェェエエエェェェエエェェエェェェ!!!!」ゲボボボボボボボボボボボボボボボ
紺子「うわっ、何だこりゃ!!何で学園長こんなに吐いてんだ!?」
みぞおちを殴られた辰蛇の生暖かくどす黒い吐瀉物が床に広がる。
龍華「この学園長、マスター特製のダークマターを3分きっちりで完食したらしくてな。俺もマスターもドン引きだったぜ……」
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