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異生神妖魔学園
時を越えた再会と紺子の決意
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嫌だァァァァァァァァ!!」ジタバタ


遠呂智は辰蛇の角を持ったまま歩き、地下室へと続く通路へまっしぐら。辰蛇はこれから自分の身に起こる何かに恐怖し、悲痛な叫びをあげながら必死に両足をばたつかせる。
当然それは無駄な抵抗だった。いくら泣いても喚いても遠呂智の耳には全く入らなかった。





嫌がる辰蛇を地下室まで連れていった遠呂智は電灯を点け、彼女をテーブルに座らせ、棚から100枚の皿を取り出す。
辰蛇の目に入ったのは数十個ほど並んだ樽。しかし、それらを見るなり彼女はすぐに察した。この樽の中にある『何か』、ヤバイ気がする。


遠呂智「ウプッ……」


戦慄する辰蛇をよそに、遠呂智は樽のふたを開ける。すると樽の中からふたを開ける前よりさらに邪悪なオーラがこれでもかと言うほど溢れてきた。辰蛇の予感は当たった。そのオーラは遠呂智でも鼻と口を押さえてしまうほどだった。
少し吐き気を覚えるも我慢してふたを置くと、樽に入っているダークマターをおたまですくい上げ、皿に盛る。


辰蛇「ひ、ヒィィィィィィィィ!!?」

遠呂智「学園長は初めてか?『俺特製のダークマター』は。学園長にはこれを3分以内に100皿全部平らげてもらうぜ?」

辰蛇「無理無理無理無理!!こんなの食べたら絶対死んじゃうって!!」

遠呂智「あ、もし失敗したら龍華と同じ目に遭ってもらうぞ?ちなみに拒否権はねぇ。皿置いたらすぐ食え」

辰蛇「イィィィィィィヤァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」










それから3分後………。


辰蛇「し、死ぬ………け、けど……遠呂智君の………ダークマター…………3分以内に…………完食………で………き………………」ガクッ


顔色は青黒く、口の中も真っ黒になり、そのまま椅子ごと仰向けに倒れて意識を失ってしまった。もちろんセーラー服はポッコリ膨れ上がった腹を隠せず、まくれてしまっていた。


遠呂智「…………マジで3分きっちりで完食しやがった」

龍華「どうせ失敗するって思ってたんだが……あれを完食できるとかヤベェだろ……」


この3分の間、着替え終えた龍華が遠呂智がいないことに気づき、どこに行ったのか探そうとすると地下室から辰蛇の悲鳴が聞こえた。
学園長!?驚いた龍華は地下室へ駆けつけたが、目の前の光景に思わず引いてしまった。そこには腹がポッコリ膨れ上がり、青黒い顔色で泣きながらダークマターを大量に食べさせられる辰蛇とダークマターを皿に盛りつける遠呂智の姿があった。
助けてと言わんばかりに辰蛇はダークマターが入った口から懇願するような声を出したが、遠呂智から事情を聞いた龍華は仕返しと言わんばかりに辰蛇の両手足を縛り、
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