時を越えた再会と紺子の決意
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ターがメッチャこびりついてるし……………」
龍華はそう言いながら頼りなげな足取りで風呂場へ向かっていった。
貴利矢「…………ホント、あの学園に常識とかあんのかな?」
麻由美「私が聞きたいよ…………」
こうして貴利矢と麻由美は疲弊した遠呂智と龍華のために一緒に弁当を買いにコンビニへ行くこととなった。
遠呂智「ん………誰だ?」
ところがその数分後、少し目を覚ました遠呂智は自分と龍華以外の誰かが店内にいることを察した。
遠呂智(泥棒か?だったら俺のやり方で散々痛めつけてから………)
カウンターから立ち上がり、少し殺気立ちながら包丁を手にすると、周りを警戒する。
実は遠呂智、こう見えて幼い頃からこれでもかと言うほど本の知識と護身どころか無慈悲に殺すほどの格闘術を身につけていた。といっても彼は親の顔すら知らないどころか会ったこともない。その代わり格闘術を教えてくれた師匠が育ててくれた。今はもういないが、それでも師匠のおかげで今の遠呂智がいた。
遠呂智「…………………」
気配がした場所へ慎重に動く遠呂智。そして彼の目に入ったものは自分にも龍華にも紺子にも見覚えのある人影だった。
人影は遠呂智に襲いかかったが、いとも容易くかわされた。しかも背負い投げで床に叩きつけられた挙げ句、包丁を首元に突きつけられる。
だが遠呂智には人影に襲われた瞬間からすでに正体を知っていた。異生神妖魔学園の者なら誰でも知っている学園長だ。
そう………低身長にも関わらず巨乳で∞の字にねじ曲がった角の持ち主のツインテールでセーラー服を着た異生神妖魔学園の学園長、喰輪辰蛇である。
辰蛇「お、遠呂智君………そ、その包丁しまって?メッチャ怖いんですけど………」
不審者ではなかったから安心したものの、レクリエーションの惨劇を思い出したのか、急に腹が立ってきた。
包丁を近くのテーブルの上に置くと、首めがけて殴りつけた。
辰蛇「ゴバッ!?な、何で…………」
それだけでは飽き足らず、遠呂智は辰蛇の角をつかんで自分の身長ぐらいの高さまで持ち上げると、鼻先が当たりそうなほど顔をギリギリまで近づけながら睨み、こう言った。
遠呂智「学園長テメェよぉ、何だあのレクリエーションは?何だ『デンジャラス・逃走中』って?おかげでゴムパッチン2回も食らったわ、龍華はダークマターと麻婆豆腐とラスグッラを味わう羽目になったんだぞ!?どうしてくれんだ、あ゛ぁっ!?あいつの味覚が変わっちまったら責任取れるのかテメェ!!」
辰蛇「そ、そんなこと…い、言われても……」
遠呂智「とにかく、テメェには罰を与えてやる。こっち来やがれ」
辰蛇「いやああああああ!!痛いのは
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