THE END OF DANGEROUS FLIGHT GAME
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グオォォォォォ!」
バチーン
遠呂智「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
2度目のゴムパッチンを食らった遠呂智の悲鳴が校内に響き渡った。
同時に彩も美術室に隠れていたマッサージに捕まったが、遠呂智の悲鳴を聞いてどんな鬼に捕まったかなど何ら疑問に思うことはなかった。
彩「マッサージって何するの?」
いつも感情を表に出さず、常に無表情の彩に『この子表情筋壊死してるのでは?』と少しためらったが、それでも自分の気をよくするためにうつ伏せに寝かせた。
それから骨抜きになるほど気持ちよくさせるために肩と背中をほぐしたり、彼女の尻尾を揉んだりする。
彩「ふにゃ……尻尾……ダメ…………」
文字通り、彩は肩と背中のほぐしと尻尾を揉まれたことで骨抜きになるほど気持ちよくなってしまった。だがその時である。
キラッ
マッサージの目元が光ったかと思うと、片方の手が彩の尻尾のつけ根をつかんで引っ張り、もう片方の手はマッサージが背中のツボを見つけると同時にそこを親指で強く押した。
彩「ふ、ふにゃあぁぁぁぁ………痛い…痛いぃぃぃぃ………!」
まだまだやるぞと言わんばかりに引っ張る力と押す力をさらに強める。
だが彩には痛いと感じることはできるものの、いくら尻尾を引っ張られてもツボを押されても顔をしかめることは一切なかった。『やっぱりこいつ表情筋壊死してんじゃね!?』と始終内心困惑するマッサージであった。
デンジャラス・逃走中が始まり、もうすぐ1時間半が経とうとしていた。
校内放送『デンジャラス・逃走中、開始1時間20分経過。鬼、増量します』
体力のある牙狼にも当然限界がある。紺子にも疲労が見え、共に鬼に捕まってしまった。その鬼は『笑』。笑は相手を捕まえては5分間くすぐっていたが、デンジャラス・逃走中がもうすぐ終わるので、終わる時間までくすぐろうと思っていた。牙狼は脇腹と足の裏をくすぐられ、紺子は全身をくすぐられた。笑うのが嫌になるほどくすぐられた。
一方で一海もようやく目を覚ました龍華と隠れ場所を探していたが、もうほとんどなかった。それもそのはず、ステージや予期せぬ様々な場所から鬼が放たれているのだ。
龍華「カズミン!」
一海「龍華!」
そして今、食堂で2人の鬼から逃げている一海は転んで片方に捕まってしまい、思わず足を止めた龍華ももう片方に捕まってしまった。一海を捕まえた鬼には『パイ投げ』と書かれ、龍華を捕まえた鬼には『あまみ(四男)』と書かれていた。
椅子に座らされ、抵抗できないように両手足を縛られた一海と龍華。まずはパイ投げから。
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