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異生神妖魔学園
THE END OF DANGEROUS FLIGHT GAME
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だからここは僕に任せて、紺子は僕の後ろにいて」


牙狼は紺子に笑顔を見せるが、その笑顔はまるで般若のようだった。不慣れの者なら怯えて逃げ出すだろうが、紺子は怯えも叫びもせず、わかったよとニッコリと笑顔を返した。
改めて牙狼はダークマターと麻婆豆腐に目を向けると、鼻にシワを寄せ、牙をむき出しにして睨みつける。そのまま投げつければ避けられてもおかしくない。ならば一緒に少しずつ近づくか?いや、むしろ逆に牙狼がジリジリと近づいてきて壁まで追いやっているではないか。


牙狼「よくも学園のみんなをあんな目に遭わせてくれたね?借りはきっちり返させてもらうぞ……お前たちは度を越えるようなこともしたんだ、土下座して許されると思うなよ!!」


怒気と殺意を含めたダミ声にさらにドスを効かせながら怒鳴ると、ダークマターと麻婆豆腐は皿に盛られた料理を落とし、抱きつきながら震えた。落ちた料理が牙狼に踏まれ、その上靴はグチャグチャと音を立てる。
万事休すだった。今のダークマターと麻婆豆腐はまるでこれから処刑される囚人のようだった。


牙狼「死ネエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!」


そんなことはお構いなしに、牙狼は抵抗できない鬼たちに襲いかかった。
まず目らしき部分を両手の人差し指と中指で潰し、視界が失われたところを手首、前腕、上腕の順に引き裂く。さらにダークマターと麻婆豆腐の腹の中に手を突っ込むと、生暖かい内臓をつかみ、そのまま引きずり出した。


牙狼「どうだ!!!鬼がこんな無残な死に方をするなんて予想もつかなかっただろう!!!死んでも永遠に消えないトラウマをお前たちの身に刻み、その恐怖を共に怯え苦しみ続けろ!!!!!!」


両手が黒く染まり、黒い血飛沫が牙狼の顔と服に付着し、引きずり出された腸と黒い血液が床及び牙狼と紺子の足元に広がる。


紺子(え、えっぐ…!でも私を守ろうと……みんなをひどい目に遭わせた鬼に……ここまで奮起してくれるなんて…………どうしよう、なんか胸がスゲードキドキしやがる…………!)


紺子の心臓の鼓動が早くなる中、ダークマターと麻婆豆腐の体は1分も経たないうちにわずかな肉片となった。黒い血溜まりの中、牙狼は静かにそこに立ち尽くしていた。


牙狼「………またしばらくすれば復活する。紺子もこいつらが復活するまでずっと僕のそばにいた方がいいよ」

紺子「は!?復活するまで!?お前捕まりたいのか!?しかも私を巻き添えにしてまで!」

牙狼「30秒もすれば復活するんだ、間違いなく僕たちを襲わないさ。僕は傑作だと思うんだけど、もし目の前に僕がいたらどうなると思う?」

紺子「…尻尾巻いて逃げるんじゃね?」

牙狼「うん。それに紺子にも手を出せない。だからその様子を
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