やっぱり長時間逃走は肉体的にきつい
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紺子「絶対見つからないって一生言ってたのにぃぃ!!あのクソ化け狸チクショー!!」
教室のカーテンの裏に隠れていた紺子だったが、鬼に足をつかまれていた。紺子は引っ張り出され、肥満体の鬼『関取』の餌食になろうとしていた。
関取は紺子の両足をしっかりつかむと、周りに置かれている机など気にせずそのままぶん回す。ジャイアントスイングだ。
紺子「イギャアアアアアアァァァァアアァアアアァァァァアァアアアアアァァァアアアァ!!!!」
景色が回転しているように見え、机にも何度も頭をぶつけ、スカートも上半身が隠れるほどめくれてパンツが丸出しになる。やめてと必死に叫ぶと、関取はそのまま手を放した。いや、投げ飛ばしたと言った方が正しいだろう。
紺子は教室の外まで投げ飛ばされ、そのまま壁に突き刺さった。隣には屋内消火栓があったが、もし投げられた位置が悪ければ紺子にとっても投げた関取にとっても大惨事となっていたかもしれない。
関取は内心ホッとし、次の獲物を探しに行った。だが問題は壁に突き刺さって身動きがとれなくなった紺子だ。
紺子「ん〜〜〜〜〜〜!むお〜〜〜〜〜〜!(抜けないよ〜!誰か助けて〜!)」
荒狂「人のunhappyを笑うなんて、いけない子ねぇ?」
一生「そ、そんな!何で荒狂先生まで!?」
別の場所では一生が荒狂に詰め寄られていた。
ことのきっかけは少し遡ると、隠れ場所を探していたライバルの紺子と偶然合流した。
一生『あっ、紺子!』
紺子『一生!ライバルのお前が何の用だ!?まさかこんな時に勝負しろとでも言うのか!?』
一生『待て待て待て待て!お前が何回捕まったのかはわかんないけど、俺とお前の仲は悪いけど一旦休戦ってことでどこに逃げるか話し合おうよ!』
紺子『………そんならしょうがねぇや』
一生は紺子に教室のカーテンの裏に隠れた方が見つからないと伝え、言われるがままにそこへ隠れた。ところが鬼に見つかってしまい、紺子の悲鳴が教室の外まで聞こえてきた。
そして今に至る。紺子の悲鳴を聞いた一生は自分のライバルが鬼に捕まったことに笑っていたが、そこへ荒狂が近づき、彼の肩を優しく叩いたのである。
一生「あ…あ…荒狂先生も鬼なんですか………!?」
荒狂「That's right.いくらライバルでも人のunhappyを笑うのはどうかと思うの。鬼役として教師として、一生ちゃんにはpunishmentを与えます?」
一生「ちょ―――――」
ズキュウウウン!!
しゃべる間もなく優しい笑みを浮かべた鬼役の荒狂による気持ち悪い接吻を受けた一生であった。
接吻が終わった頃には一生はすでに気絶していたという。
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