やっぱり長時間逃走は肉体的にきつい
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ドの真ん中に建てられた墓石とその周りに広がる血、ブレーンバスターを決められて気絶した冷火。もし自分があんな目に遭っていたらどうなっていたか想像するだけで鳥肌が立つと共に、冷や汗が地面に滴り落ちた。
だがこの後一本釣りによる鼻フックを受けるとは1秒たりとも予想していなかった。上から釣り糸に結ばれたフックがゆっくり、またゆっくりと来転の鼻の下まで垂れていく。この時来転は周りの警戒はしていたが、上方までの確認はしていなかったのだ。
来転「…!?」
ようやく垂れ下がるフックに気づいたが、時すでに遅し。フックが鼻の穴に入り、そのまま一気に上へと引っ張られた。
来転「ホガァァァァァァァァァァァァァ!!!ヒィデデデデデデデデデデデデデェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」
2階の一本釣りは来転の鼻がちぎれそうなほど引っ張り、来転は豚鼻になると同時に爪先立ち。悲鳴をあげながらフックを外そうとしたが、瞬間的に現れた他の鬼に羽交い締めにされたため不可能だった。
来転「くっ!!ホオヘェェエェエエエエエェェェェエエェェエエエエェ!!!」
職員室、音楽室、秘術室でも同じ頃、男女それぞれの生徒たちがからみ(長男)の弟たちによる被害を受けていた。許人と高見はさんみ(次男)に梅干し、藤一はにがみ(三男)にゴーヤ、そして美弥妃はあまみ(四男)によってお菓子を大量に食べさせられていた。
さらに気絶していた司も起き上がった瞬間、おはようと言わんばかりに目の前に『犠牲と献身』と書かれた鬼がおり、絶句。必死に抵抗するも、むなしく紐で結ばれた大量の風船と空き缶を腰に巻かれたのであった。犠牲と献身が去った後、ローラースケートを履かされたディーゴ、盾子、ハイカラ風の制服を着た3年の先輩と合流する。
ディーゴ「司…ってどうしたんだその風船と空き缶!?」
司「ディーゴ、盾子、清花先輩……人のこと言えねぇが散々な目に遭ったみてぇだな…俺様なんかもっとひでぇぞ?トイレの個室にパイ持った鬼がいたんだよ!」
清花「トイレにも鬼!?嘘でしょ!?」
盾子「あ、それ私も見かけましたよ。遠くで鬼が3人トイレに…」
清花という少女が驚き、盾子が目撃情報を口に出す。
司「しかもそれだけじゃねぇ。顔洗ってたらまた違う奴に捕まっちまって、なぜか校長がいたんだよ。そしたらパンツ見せつけてきたと思ったらへその穴に指突っ込んで、その指の匂いを嗅がせてきやがった!何日風呂に入ってないんだって言いたくなるほど臭かったぜ…………」
ディーゴ「鬼の中に校長と学園長も混じってるってのは聞いてるが、そこまでやるか?廊下がすっぱ臭かったのはあれ何なんじゃろ……」
清花「ていうか司、そんな
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