やっぱり長時間逃走は肉体的にきつい
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すぐ近くでノイズのような声が聞こえる。振り向くと、そこに立っていたのは銀の体毛が生えた狼男。だがその目は紺子にとって見覚えがある。
狼男を見た辰美は腰を抜かし、紺子は狼男の正体がわかった。これは牙狼だ、と。
紺子「牙狼……!」
辰美「へ!?この人牙狼さんだったんですか!?てっきり別の鬼かと……!」
信じられないというような目をする辰美だったが、狼男の正体が牙狼だと知った時には心底ホッとしていた。
牙狼「2人共こんなにボロボロになっちゃって……実は僕もそうなんだ。僕も何回も捕まっているうちに『鬼は倒せる』ってアナウンスを聞いて、僕も負けてられないと思って狼男になって身を守ってたんだ。周りから怖がられるのを覚悟してね……それでも僕を捕まえようとする奴はいたね」
辰美(これ………私必要なさそうですね。紺子様と牙狼さんだけにしておいた方がよさそうですね………)
複雑そうな表情をしながら辰美は紺子と牙狼から離れた。
牙狼「僕はこれ以上紺子たちがボロボロになるのを見たくない。君だって思ってるよね?こんなレクリエーション廃れちまえって。全員は守れないけど、紺子。君だけはこれ以上こんな目に遭ってほしくない。幼馴染みの君を守れるのは僕しかいないんだ」
紺子「……………///////」
話している途中ディーゴの悲鳴が聞こえたような気がしたが、全く気にも留めていなかった。
紺子は顔を赤らめながらそっぽを向きながらこう言った。
紺子「べ、別に私は誰にも助けなんか求めてねぇよ……辰美は私が埋まってたところをたまたま助けてくれただけで、鬼は倒しても倒しても復活するし、逃げ道もほとんどないし…………///////」
牙狼「ダメだよ、そんなネガティブになっちゃ。僕がいるじゃないか。僕という強い味方が。いつまでも恥ずかしがってちゃ何にもならないでしょ?足止めできるだけでも十分だし、一緒に逃げようよ」
紺子「………牙狼………私……私…………」
言葉を続けようとしたその時、辰蛇の声が聞こえてきた。
声がした方向に顔を向けると、後に続いて辰蛇から逃げる半べその冷火が。
辰蛇「ああ〜〜〜〜、かわいいかわいい冷火ちゃ〜〜〜〜ん!!!お願いだからパイタッチさせてちょうだいよ〜〜!!!超一瞬だから!!!超一瞬で終わるから〜〜〜〜〜!!!!」
冷火「もう勘弁してくれー!!!いつまで私を追いかけやがるんだァァァァァァ!!!諦めて違う奴探そうって思わねぇのかよォォォォォォォォ!!!」
辰蛇「だって一度触るって決めたら絶対触れって私の本能がそう言ってるんだもおおおおおおおおおん!!!!!お願い冷火ちゃん、触らせてちょうだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
辰蛇
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