終わったら授業?いいえ、逃走中です
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
えばいい」
一海「僕もホントに見損ないましたよ」
龍華「目の前で捕まってたら爆笑してたけどな」
ところが、またしても気づけなかった。
3人が話し合っている最中、鬼が足音を立てずに近寄ってきていたことを。肘打ちが抜き足差し足で忍び寄ってきていたことを。
竜奈「!!!」キランッ
突然竜奈が目を光らせたかと思うと、腰に携えている刀『ドラゴニックスレイブ』を目にも止まらぬ速さで抜刀し、一刀両断にした。
肘打ちも何が起きたかさっぱりわからず、体が真っ二つになると同時に血液らしき黒い液体が噴き出した。肘打ちは倒れ、黒い液体は床に広がっていく。
龍華「り、竜奈先輩が………」
一海「鬼を………」
龍・一「「斬った………………!」」
龍華と一海は恐怖にガタガタ震えながら抱き合った。竜奈は鬼の死体を見つめながら呟く。
竜奈「降りかかる火の粉を払うため、仕方なかった………だが本当にこれでよかったのだろうか?自分は本当に鬼を斬ってよかったのだろうか?」
疑問に思う中、校内放送が校舎に流れた。まるで竜奈の疑問に答えるかのように。
校内放送『デンジャラス・逃走中、もうひとつのルール。鬼は倒せますが、30秒後にはまた復活しますのでご注意を』
ズドガドドドガッシャーン
龍・一「「倒せたんかーい!!!」」
竜奈「バカな………そんなバカなことが……あっていいのか…………!?」
美弥妃「ねっこみーやびっ!ねっこみーやびっ!」
一海「先輩も先輩でうるさーい!!」
相変わらず跳ね回っている美弥妃のやかましさにしびれを切らした一海が彼女の頭めがけて飛び蹴り。吹き飛ばされた頭は壁に激突した。
にも関わらず、美弥妃の頭はヘラヘラ笑っていた。頭をなくした胴体につけられた尻尾はしなやかに動き回る。
美弥妃「私の頭はね、サッカーボールにもなるんだよ!今度の昼休み教えてあげるね、あげるね!」
一海「気持ち悪くてやる気にもならないよ!」
竜奈「喧嘩してる場合か!ずっとここに留まっていれば私たちは結局捕まる羽目になるぞ!美弥妃だってその犠牲になる!」
その言葉通り、竜奈に斬られた肘打ちが宙に浮かび、時間が巻き戻るように体がくっつこうとしていた。
龍華「言ってるそばから復活しかけてんじゃねーか!カズミン、先輩、早く逃げるぞ!」
ところ変わって理科室では、牙狼が鬼と対峙していた。
牙狼「ヴォルルルルル……」
牙狼は狼男の姿となっており、ものすごい剣幕だった。
目の前には『ローラースケート』と書かれ、その名の通り手にはローラースケートを持った鬼。互いに間合
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ