やるの遅いよレクリエーション
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
企画の名称を聞いた無亞は何かが切れたのか、背中から触手が生える。
辰蛇「………あれ?な、無亞君?」
無亞「普通の鬼ごっこじゃ…………」
昨日宇佐間を殴った時と少し違い、空間がひとつ現れたかと思うと、そこから生えた触手が目にも止まらぬ速さで伸び、辰蛇めがけてまっしぐら。
無亞「ねぇのかァァアァアアアァアァァアアアアァァァァア!!?」
辰蛇「ボビガッ!?」
触手が辰蛇の顔面をとらえ、殴り飛ばされた彼女は校舎の壁まで吹き飛ばされ、そこへ叩きつけられた。
殴り飛ばした無亞は何事もなかったかのようなすまし顔。もちろん生徒と教師はざわめく。
剛力「が、学園長ォォォォォォォ!?」
ヴォイエヴォーテ「学園長!」
麻由美「無亞君!?何で学園長殴ったの!?」
無亞「なーに、学園長の考えることなんか全部ろくなことがないからさ。俺なんか女扱いされてスカートめくられてケツなでられたけどさ、ティンダロスがボコボコにしてくれて助かったぜ」
藤一「お前もセクハラ受けてたんかい!?男やから大丈夫やろって思ったけど嘘やろ!?」
無亞「嘘じゃねぇ、マジだ」
もう一度吹き飛ばされた辰蛇の方を見たが、すでに朝礼台に立っていた。
顔面を殴られたせいで鼻血が垂れている。そんなことは気にせず辰蛇はレクリエーションの内容を説明する。
辰蛇「えー、ルールは極めて簡単。学園内なら基本どこへ逃げても隠れてもよしとしますが、門の外から出てはいけません。出た場合、私が直々に連れ戻しますのでご注意ください。あとは個性豊かな鬼ですが、捕まった場合その場できついお仕置きを受けてもらいます。中には先生方が与えるのもいるかもしれません」
生徒一同『!!?』
つまり教師たちも参加するということ。その事実に生徒たちは絶句、そして愕然、唖然、呆然。
そんな彼らを気にせず、辰蛇は再び言葉を紡いだ。
辰蛇「それでは、デンジャラス・逃走中!これよりスタート!!」
短く鳴り響いたラッパの音と共にグラウンドの隅に置かれた黒いステージから白い煙が噴き出し、黒い全身タイツを着た『鬼』が現れた。
胴体には『肘打ち』と書かれていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ