一海の秘めた思い
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外まで聞こえ、その前を通りかかった者が1人いた。
ヴォイエヴォーテ「雨野と言峰殿の声?まさかとは思うがまだ閉店していないんじゃないのか?」
さて、ここは牙狼の家。彼は自室で寝ていたが、ふと目が覚め、サッとカーテンを開ける。
窓の向こう側には満月が美しく輝いている。
牙狼「……………」
満月を見るや否や、牙狼の顔が急に険しくなった。
うめき声をあげると同時に瞳孔が大きくなり、口から鋭い牙が生える。手足の爪がフックのように鋭くなり、同時に髪の色と同じ銀の毛が生え、毛むくじゃらになった。普段の体格よりもひとまわり大きくなり、パジャマが破ける。全身も毛むくじゃらになっていき、やがては顔まで毛むくじゃら。尻尾まで生え、口が犬のように突き出し、尖ってきた耳は頭へと移動する。声は獣のうなり声と化していた。
先ほどまで部屋に立っていた牙狼の姿はなく、そこにいたのは赤い瞳を持つ二足歩行の狼男だった。
狼男「僕は白銀牙狼………狼男………」
白銀牙狼と名乗る狼男はノイズのようなおぞましい声を出して呟く。
家を飛び出し、超人的な脚力で家の屋根まで上ったかと思うと、満月に向かって遠吠えをした。
そして、下を向きながらこう呟いた。
牙狼?「友達に手を出してみろ……命はないものと思え……」
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