一海の秘めた思い
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
があった。そこから皿に盛られたある料理が飛び出し、辰蛇の顔面に直撃する。
ベチャッ
辰蛇「○☆♀々※Ω■∞#$@Σ¥×△£%♂℃*〆ε√◇Åゞ§∝≧‡∬α!!!!!」
飛び出したものは先ほど紺子と一海が食べていた激辛麻婆豆腐。いや、激辛麻婆豆腐といっても紺子と一海が食べていたものに非ず。辰蛇が声にならない悲鳴をあげたということは、この麻婆豆腐は何か特殊な材料を使って作られたすさまじい辛さを誇る激辛麻婆豆腐だった。
辰蛇はそのまま倒れると同時に後頭部を本棚にぶつけ、いかにも重そうな辞書が彼女の腹めがけて落下し、直撃。何かを吐き出すような苦しそうな短い声をあげると、そのまま顔に皿が被さったまま動かなくなった。
激辛麻婆豆腐が辰蛇の頭の周りに広がり、角とツインテールも麻婆豆腐まみれになり、紺子は唖然としていた。
一海「………やっぱり無亞みたいには行かないかぁ。僕なりの『創造の門』を妖術化してみたけど…………」
紺子「いや、普通妖術で『創造の門』作れるか!?」
一海「心火を燃やせば何とかなると思って」
紺子「心火で何とかなるか!?てか、あの麻婆豆腐は何!?」
一海「わかんない。でも僕の本能が言ってる。あれは僕たちが食べちゃいけない麻婆豆腐ってことだよ…………」
紺子「その麻婆豆腐、私たち絶対死んでるよな!?」
再び気絶した辰蛇に顔が青ざめた紺子を一海はしばらくなだめたのだった。
しばらくして紺子はようやく落ち着き、一海は改めて心配するような声をかける。
一海「ところで出雲姐ちゃん。思い出したくないかもしれないけど、舌寺先輩に舐められてどうだったの?」
紺子「急に何を聞いてんだ?あんな怖い思いをしたっていうのに………」
一海「いいから答えて。どうだったの?」
顔を近づけて詰め寄る一海に紺子はもじもじしながらこう呟いた。
紺子「………………だった」
一海「ん?」
紺子「ぜ、舌寺先輩の舌で舐められて…き………気持ち悪かったのに………だんだん………気持ちよくなっちゃって………………おかしくなりそうだった………………/////」
一海「…………………」
そう呟いた紺子に一海は目を閉じ、体育が始まる前の時間を思い出す。
更衣室の中、目の前にいたのは舌寺の長い舌で縛られ、腹と出べそを舐められている紺子。舌寺はもう報復を受けて終わったはずなのに、彼に対する憎悪が再び込み上げてきた。
一海(あのペロリストの下郎、絶対に許さない。司先輩からつかみ技、龍華から格闘技を学ばないと。そこからまずはあの長い舌を引っこ抜いて、その後股間を何度も蹴りまくって―――――)
紺子「ほ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ