異生神妖魔学園脱出劇
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校舎で過ごさなきゃならねーじゃねーか!食べ物もないしどうすりゃいいんだよー!」
龍哉「空腹を我慢するしか策はないけど……死纏さんも気まぐれだし……今日死纏さんうろついてるかな?」
牙狼「だったら嬉しいけどね。騒いでたら何にもならないし、ここから出る方法考えてみない?」
紺子「は!?出る!?オートロックだぞお前!窓は違うから大丈夫かもしれないけど、外から鍵かけられないじゃん!そこから出たら泥棒が入ったって勘違いされるぞ!?」
紺子はもはや救いの道はないと絶望していたが、牙狼にある考えがひらめく。
牙狼「窓からはダメだってのはわかってるよ。どこかに非常口があったはず…」
紺子「非常口…?それだ!そこからだったらバレずに出れるかも!」
龍哉「ホントに大丈夫っすか!?『こんな時間に生徒がうろついてました』とか言われないっすよね!?」
牙狼「ないと信じたい。とにかく、非常口探してすぐにここから出よう!」
牙狼「………とは言ったものの、学園長室の地下にも隠されてるって………」
紺子「私も初めて知ったんだけど」
数分前、紺子たちは非常口をいくつか見つけていたものの、ドアが不思議な力により開けられることを拒否。そのドアは全てオートロックではなかったが、紺子がドアノブに手をかけた途端、電流が走ったのである。
紺子「アババババババババッ!?」
何度もドアノブに手をかけ、何度も感電した紺子。それを見ていた龍哉は藁にもすがる思いで学園長室を探ってみようとひらめいた。
そう、今紺子たちはなぜか学園長室の地下にもある非常口の前に立っていた。
龍哉「あの時メッチャ骨見えてたよな。尻尾モフモフなのに感電してる時、尻尾の骨細くて笑っちゃったよ」
紺子「うるせぇな。非常口なんて避難訓練ぐらいにしか使われねぇから知らなかったんだよ」
牙狼「何回も開けようとしたけど無理だったよね。これでもしまた感電したら笑えないけど」
龍哉「これが最後の頼みの綱ってことっすね………紺子、悪いけどまた開けてくれないか?」
紺子「また私!?もう嫌だ〜…感電死しちゃう〜……」
紺子は嫌々ドアノブに手をかけようとするが、恐怖で手が震え、思うように手を伸ばせない。
紺子(また電気走ったら私絶対死ぬよ?これはこれでもう笑えないよ?)
龍哉「何ためらってんだよ紺子」
牙狼「開けられないなら僕か龍哉が開けるよ?」
紺子「…………よろしく………………」
よほど怖かったのか、振り向いた紺子は涙目だった。仕方ないぜと龍哉はため息をつくと、牙狼と共に誰がドアを開けるかジャンケンをすることに。負けた方がドアを開けなければ
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