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異生神妖魔学園
異生神妖魔学園脱出劇
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寝起きなのは龍哉と牙狼も同じだった。
だが混乱する紺子とは対照的に、状況を頭の中で少しずつ整理。結果、帰りのHRが終わった後屋上にいる紺子を呼ぼうとしていたのを思い出した。
龍哉と牙狼はそのことを説明したが、紺子もようやく状況を飲み込めた。同時に呆れた表情になる。


紺子「起こすんなら起こしてくれよ。もう夕方じゃねぇか。午後から家でカズミンと最近買ったゲームしたかったのに」

牙狼「それは謝るけど、いろいろあってかなり疲れてるっぽかったから…」

龍哉「ああ。ヴォイエヴォーテ先生お前抜きで帰りのHRやったからな」

紺子「で、今何時?早く帰らないとカズミンに怒られるんだけど」


スマホで時間を確認する牙狼。16時56分である。


紺子「16時56分!?嘘だろ!?私たちそんな時間まで寝てたのかよ!17時には完全に戸締まりされて閉じ込められるじゃねぇか!」

龍哉「なんてこったい!俺までとばっちりだよ!白銀先輩、だからすぐ起こした方がいいかもしれないって言ったんすよ!?どうしてくれるんすか!」

牙狼「僕に文句言ってもしょうがないよ!ていうか紺子、すぐに教室戻って支度して玄関まで走らないと間に合わないよ!」

龍哉「帰る支度………?あっ!!」


帰る支度と聞いて、龍哉は何か思い出したように叫んだ。


龍哉「完全に忘れてた!!カバンを教室に置いたままだった!!」

紺子「こいつまでドジ踏んでやがる!?」

牙狼「と、とにかく!僕は玄関に行くからすぐ準備して!間に合わなかったら僕たちみんなここに閉じ込められちゃうから!」

龍哉「わかりました!行くぞ紺子!」

紺子「ああ!」


お前はカバン取りに行くだけだからいいよなと言いたかったが、グッと我慢。紺子と龍哉は2年教室、牙狼は毛布代わりに使ったブレザーを着ると玄関まで走っていった。





紺子「牙狼!」

龍哉「白銀先輩!」


帰り支度を終えた紺子と龍哉は牙狼が待つ玄関までまっしぐら。
玄関では牙狼が手を振っている。2人は到着すると、紺子が急いで扉を押し開けようとした。


紺子「あれっ…」

龍哉「どうした?」


扉に手をつけたまま黙っていたが、しばらくして口を開く。


紺子「………非常に残念なお知らせです。野人先生が作ったオートロックシステムなので17時になると自動的に鍵がかかります。よって朝になるまで開きません!完全に閉じ込められました!」

龍・牙「「な、何だってぇぇぇええぇえぇえぇええええぇぇぇぇええぇぇぇえええぇぇ!!?」」


誰もいない校内に龍哉と牙狼の絶叫が共鳴した。


紺子「最悪だー!!恐れてたことが現実になったぁぁぁぁ!!一晩中
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