体育館と音楽室にて
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
紺子が救出され、舌寺が報復を受けて少し時間が経った頃。
一海「……………」キュー
気絶した一海を除き、女子全員が絶叫していた。
二度とズボンを破らないと決めた宇佐間がまた体操前に筋肉を増大させ、ズボンを破っていた。
大狼「は、はわわわわぁ!!宇佐間先生、もうズボン破らないって言ってたのにぃぃぃ!!」
宇佐間「いや〜、家で何回かこの癖抑える練習したんだけどね〜。やっぱり体操前に筋肉膨れ上がらせないと俺が俺じゃなくなる気がして……」
大狼「そんなことしてたらまたいつ蹴られるかわかりませんよ!?」
宇佐間「大丈夫だって。龍哉君みたいに阻止しようと思う子がいなければ―――――」
だが男子の中では殺意のオーラを漂わせる者が1人いた。
旧神の無亞だった。顔は笑っているが、目が笑っていない。宇佐間はそんな彼を見て驚きのあまり声が裏返り、恐怖で顔が青ざめた。
無亞「そういえば宇佐間先生、前に赤川先輩に股間蹴られてたよなぁ?」
大狼「な、無亞さん!?宇佐間先生の股間はどうかやめてあげてくださいぃぃ!!」
無亞「安心しろ。俺は股間を蹴ったり殴ったりしねぇ……」
霜「なんだか嫌な予感が………」
宇佐間と大狼はひと安心していたものの、無亞と一海以外全員は嫌な予感を抱いていた。
無亞は殺意の笑顔を保ったまま宇佐間に問いかける。
無亞「ところで宇佐間先生、少し質問だ。右の拳で殴るか、左の拳で殴るか、当ててみな」
宇佐間「ヒェ!?」
大狼(どっち選んでも殴られるだけじゃないですかぁ!?)
宇佐間「ひ、ひと思いに…み、右で……お願いします……」
宇佐間は恐怖で引きつった顔で答えた。しかし無亞は。
無亞「NO!NO!NO!NO!NO!」
宇佐間「ひ、左!?」
無亞「NO!NO!NO!NO!NO!」
宇佐間「り、両方ですか!?」
無亞「YES!YES!YES!YES......YES!!」
宇佐間「も、もしかして『ヨグ=ソトースの拳』での『オラオラ』ですかぁ!?」
無亞「YES!YES!YES!Oh My God......」
ちなみにヨグ=ソートスとはクトゥルフ神話に登場する神の一種。外なる神の副王の座につく存在………いや、空虚。あらゆる大地、宇宙、物質を超えた空虚。時空との隣接及び超越、内包している最強の神とも呼ばれる。
旧神の無亞はその力を持っているため、背中と無数の空間からは触手が生えている。つまりこれは無亞にとっての戦闘形態だ。
無亞「『ヨグ=ソートス』の力をその身で体感してみな」
宇佐間「ゴバッ!?」
空間から生えた触手が宇佐間へと向かって伸び、殴り飛ばす。他の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ