第六百二十一話 文化祭がない国その十二
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「こうしたどうしようもないね」
「勘違い系引きこもりっていうか」
「そうした人もいるってことね」
「ええ、もうこうなったら」
それこそというのだ。
「人間としてね」
「終わりだね」
「そこから抜けられないなら」
「エウロパ貴族と同じよ」
連合ではエウロパ貴族は絶対にそうなってはならない文字通りの反面教師となっていて道徳の教科書にもそうした立場で出ている。
「もうね」
「そうだよね」
「そうした人ってね」
「ああはなりたくないし死んでいて」
そうなっていてというのだ。
「本当にね」
「そうなっていて欲しい」
「そうなのね」
「だってね」
七海は顔を顰めさせて話した。
「何も出来ないし誰かの為に何もしようとしないのに」
「偉そうで恩知らずで図々しい」
「そうした人だからなのね」
「偉そうに上から目線でね」
そうした態度でというのだ。
「本を貸してもご飯を食べてもね」
「人のものをだね」
「それも人の家に上がり込んでで」
「読んで食べて」
「そうしておいてなのね」
「文句ばかり言うのよ、本を面白いとか」
そうしたというのだ。
「言わなくてね、食べてもね」
「文句ばかり」
「そうなのね」
「そう、甘いとか辛いとか作ってくれたものにね」
「そう言うばかりで」
「感謝もしないのね」
「そんな人だから」
それでというのだ。
「もうね」
「生きていても仕方ない」
「害になるだけね」
「もうそうした人で」
「死んでいて欲しいのね」
「ええ、そんな人だから」
それ故にというのだ。
「死んでいて欲しいわ」
「それで暴力振るっていたらね」
菅はここでこう言った。
「本当に最低の最低だね」
「ああ、身体壊してる自分の叔父さんにちょっと言われて」
七海は汚物を見る目で答えた。
「殴ってやろうかって言ったのよ」
「身体壊してる人になんだ」
「そう、障害者ね」
その立場の人にというのだ。
「それも自分の叔父さんにね」
「殴ってやろうかって言ったんだ」
「ちょっと言われてね」
「殴らなくてもそれでも同じだね」
「怒ってそう言ったのよ」
「ちょっと言われた位で」
「そうしたのよ」
汚物を見る目のまま話した。
「その人は」
「暴力振るったのと同じだね」
「だからね」
「最低の最低の人で」
「もう死んでいて欲しいわ」
心からこの言葉を出した。
「二度と会いたくないわ。もう皆死んだと思ってるわ」
「死んでいて欲しいとだね」
「半分いなかったことになってるわ」
「黒歴史扱いなんだ」
「そう、ああはなりたくない」
「七海にとってはそうした人だね」
「そうよ、もうそうなっていて欲しいわ」
こう言ってであった。
七海はま
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