第二百十一話 全軍集結その十二
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「事実もう冬は終わる」
「そうなりかけてるな」
「暖かくなってきているよ」
剛も言って来た。
「最近ね」
「そうだよな」
「そして雪もね」
この戦いでどうするか熟考して対策を用意してきたそれもというのだ。
「溶けてきているね」
「雪がなくなるとな」
「氷もだよ」
「そうだよな」
「だから水路もね」
これもというのだ。
「凍っていないよ」
「決戦の時にはな」
「だからここは」
「船と空船を使うか」
「そうしていこうね、だからさっき言った急襲は」
空船を使ってのそれはというのだ。
「僕も賛成だよ」
「最初に敵に強烈な一撃を浴びせてな」
「戦の主導権も握ろうね」
「まずはか」
「敵の陣地に爆撃を仕掛けて」
剛はさらに言った。
「それにね」
「さらにか」
「空船を重点的にね」
敵のそれをというのだ。
「潰していこう」
「敵の航空戦力を叩くか」
「最初にね」
その急襲でというのだ。
「そうしていけばいいよ」
「そうだな、じゃあな」
「うん、今回の決戦は」
「そうして戦うな」
「そして勝つね」
「ああ、絶対に勝つ」
何があっても、そうした言葉だった。
「それで三国も併合だ」
「ここで敵の主力を潰すと王国も連合王国も弱まるわね」
留奈は鋭い顔になって述べた。
「そうなるわね」
「そうだよな」
「だからね」
「ここは急襲もしてな」
「敵を殲滅する気でね」
「実際にそれを狙うな」
「要はね」
それは何かもだ、留奈は話した。
「敵の戦力をここで消せばいいのよ」
「殲滅するってことはな」
「殺すこともないのよ」
「消せばいいからな」
「捕虜にしてもいいのよ」
「全軍降してもな」
「それでもいいのよ」
殲滅、敵の戦力を消滅させることはというのだ。
「要するにね」
「そういうことだな」
「そう、敵を完全に包囲して」
そうしてというのだ。
「補給も断ってね」
「降伏するしかなくする」
「そうしてもいいのよ」
「そうして三十万の敵軍を消してしまえば」
「もうね」
それでというのだ。
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