死神と妖精と眠れる少年
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中には泣き出す者もいれば、この世の終わりだと叫ぶ者も。
だが金だけは落ちてきたものの正体がわかった。これは隕石ではないと。だが隕石ではないとすれば、これは一体?同じく死纏さんも音が聞こえたプールに駆けつけてきた。
死纏さん「あっ、お前ら!」
金「死纏さん!さっきプール掃除しようとしたらあんなものが!」
青「うわ〜ん!!死纏さ〜ん!!」
死纏さん「隕石…?じゃなさそうだな………おいテメェら!すぐ警戒態勢に入れ!隕石じゃなくてもいつ何が起きるかわかんねぇぞ!」
金「落ち着いてよ、死纏さん!確かにあれは隕石じゃないけど、よく見て!人っぽいよ!?」
金が指す方向を見るや否や、死纏さんは話を聞かず、人らしきものに鎌を投げつけようとする。
死纏さん「人だとしてもそいつが危険な奴なら排除して輪廻転生させなきゃ意味ねぇだろうが!」
紫「いや、屋上から落ちて死にかけてた変態トカ…いや、学園長すら送ろうとしてたよな!?」
死纏さん「今の学園長が死んだら誰が次を務めるんだって話だよ!」
灰(今ライオンに襲われて死にかけてるんだけど!?)
緑「ん?あれは………紙?」
ところが、ある1枚の紙が宙を舞い、それが死纏さんの足元に落ちた。
死纏さん「ん?何だこれ?」
死纏さんが拾うが、そこに文章が書かれていることに気づくのにあまり時間はかからなかった。
拾った紙には、こう書かれていた。
【眠れ眠れ眠れ眠れ眠れ眠れ眠れ眠れ……決して目覚めることのなき眠りにどうかつきたまえ……その眼を開く時に宇宙の理は崩落し、ただただ無に帰すであろう……】
文章を読んだ死纏さんは落ちてきたものと文章を交互に見合わせる。目を凝らすと、そこにいたのは玉座に座ったパジャマ姿の少年………人間で言えば中学3年生ぐらいだろうか。なぜか布団を被せながらスヤスヤと眠っていた。
死纏さん「あいつ宇宙から落ちてきたのか。痛くないのか?だが眠ってるとはいえ、何か危険な能力を持ってるかもしれねぇから警戒しねぇとな」
赤「死纏さん、他にも何かトカゲと人形みたいなのが…」
死纏さん「あ?」
青「ホントですね。寝てる人の従者かな……」
死纏さん「うかつに近づいたら危ねぇぞ。俺が確かめるから離れててくれ」
妖精たちに離れるように促し、警戒しながら近づく死纏さん。少年の足元を覗いてみると、そこにいたのは。
死纏さん「…………トカゲはいいとして、粘土細工ってどういうことだよ」
玉座の下には1匹のトカゲが下敷きになり、玉座の周りには4体の粘土細工が目を回して倒れていた。
死纏さん「うーん……………《《少なくとも敵じゃなさそうだな》》」
妖
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