暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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『(あぁ、もっと一緒にいたかったな・・・)アイリ。ユニゾン・アウトだ』

『っ! ま、まだ! 最後の最後まで・・・!』

『アイリ。いつ俺が消滅するか判らない。ならせめて・・・真技を放った瞬間にユニゾン・アウトを』

『・・・うん、あ、ヤヴォール』

歯切れの悪い返事をするアイリに改めて『世話になった。ありがとう』と伝える。そしてアースガルド、ムスペルヘイム、ニヴルヘイム、アールヴヘイム、スヴァルトアールヴヘイム、ニダヴェリールという、同盟世界の魔法陣を横一列に並ぶように展開した。
魔法における環状魔法陣と同じ役割であり、魔法陣を通過するときに神秘・魔力・属性を付加し、魔法陣を通過するたびに速度を跳ね上げさせて、最後は光速に至らせる。

「眠れ! 神断福音(グロリアス・エヴァンジェル)!!」

その場で反時計回りに回転して遠心力を乗せてから、最初のニダヴェリール魔法陣へ向かって“グングニル”を投擲。“グングニル”が通過した魔法陣は収縮して、“グングニル”へと吸収される。スヴァルト魔法陣を通過して吸収し、アールヴ、ニヴル、ムスペル、そしてアースガルドの魔法陣を吸収して、閃光となってガーデンベルグへと向かい・・・

「ぁぐ・・・!」

胸部を貫いて大きな穴を空けた。あの子を空中に固定していた“グングニル”レプリカを解除すると、あの子はドサッと地面に仰向けに落下した。完璧に“魔力炉(システム)”を貫いたことで勝利を確信し、すべての“グングニル”の具現化を解除した。

――ユニゾン・アウト――

アイリとのユニゾンを解除すると全身から体が抜けて倒れ込みそうになったが、アイリが「マイスター!」と俺を抱き止めてくれた。

「マイスター! 記憶は!? ちゃんとアイリ達のこと、憶えてる!?」

「大丈夫。記憶は失っていない。・・・ガーデンベルグのところにまで連れて行ってくれ」

「あ、うん!」

肩を貸してくれるだけで良かったんだが、アイリは俺をお姫様抱っこした。ガーデンベルグの元にまで連れて行ってくれるなら文句は・・・まぁない。アイリに運ばれてあの子の側まで来た俺は地面に降ろしてもらい、胡坐をかいた俺は「俺の勝ちだったな」と告げた。

「やっぱグングニルは強いや。・・・父さん。いろいろとごめん」

「謝るのは俺の方だよ。俺がしっかりセキュリティプログラムを組んでおけば、お前たちが洗脳なんか受けず、堕天使戦争など起きず、6千年以上も苦しまなかったはずだ」

「それを言ったら父さんに限っちゃ2万年だろ? 俺らなんかよりずっと苦しい時間を過ごしたんだろ。見知らぬ世界に呼び出され、死んだり殺されたりを繰り返してさ」

「お前たちを、それに俺の創世結界で眠るシエル、シェフィ、カノンの魂を解放するためなら、
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