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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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を力強く握り締め、「コード・オーディン!」を再発動。先に盾として利用した1本に加え、3本を具現化。ガーデンベルグへと射出した。
「ユルソーンが砕けようとも!」
――真技――
炎熱、氷雪、風嵐、雷撃、閃光、闇黒、無属性の魔力で構築された2mの大剣7本がガーデンベルグの周囲に翼のように展開され、さらに7属性の魔力を一纏めにして創られた大剣1本が右手に収まった。そして迫りくる複製“グングニル”4本に向けて、「ジャッジメント!」の号令の下に大剣7本を射出。“グングニル”レプリカの迎撃を試みるが、魔術と神器とでは神秘の差がありすぎて逆に返り討ちに遭って消滅していく。
「
顕召・界支七聖剣
(
プロヴィデンス・セイバー
)
!!」
ガーデンベルグは傷つきながらも“グングニル”レプリカの猛攻の中を突破してきて、手にする大剣による直接斬撃という真技で挑んできたが、「終わりだよ、ガーデンベルグ」と俺は告げ、オリジナルの“グングニル”を一閃して大剣を砕いた。
「・・・あぁ、俺の負けかやっぱ」
“グングニル”レプリカがガーデンベルグの両上腕・両太腿を貫いて、空中に固定した。俺はそんなあの子から10mほど離れてから「真技!」を発動する。
――ルシリオン様。この想いは同情ではないことだけは解っていてほしいです。恥ずかしいので聞き逃さないでくださいませね。・・・わたくしガブリエラは、貴方様のことをお慕いしております。この先ずっと、永遠に・・・――
――私も一緒に背負うよ、ルシルが背負ってる十字架を。私ひとりじゃ頼りないかもしれないし、ううん、私じゃ全然力になれない。それでも一緒に背負うよ。これからはずっと、私がルシルを独りになんてしないから――
――わたし、諦めませんから! いつか必ず好きにさせて見せます! しつこいって思われても、わたし、オーディンさんのことが大好きだから!――
――独りはやっぱり寂しい。・・・それにわたし、ルシリオン君と友達になりたいんや。出来ればもっと会いたいし、お話ししたいし。そやから一緒に住めれば、その2つがいっぺんに解決できるな〜なんて――
――好き、ううん、それ以上。愛してる。あなたを愛してる、愛してます。わたしの全てをあげたい、捧げたい、受け取ってほしい、貰ってほしい。わたしは運命を信じてる。その運命が告げてる。ルシル。あなたはわたしと結ばれるべきなのよ!――
――ルシル様! 私と結婚してください!――
胸の内を駆け巡るのは、彼女たちの俺へ伝える想いの言葉。次々と浮かんでは沈んでいく、みんなと過ごした思い出の数々。楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、悲しかったこと、本当にいろいろな時間を俺にくれた。不幸か幸福かを問われれば、幸福だったと答えられるどの時間だった。
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