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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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ゾンを済ませることで、俺の体が安定されていく。崩壊も収まり、自力で動けるようになる。俺は車椅子から立ち上がり、「マリア。世話になった。これまでずっと守ってくれてありがとう」と深く頭を下げて感謝の言葉を口にした。
「いいえ。ルシリオン様はガブリエラ姉様にとって大切なお人で、私にとっても兄と慕うに相応しいお方でした。ガブリエラ姉さまが守りたかった貴方を、私も守りたかった。貴方と同じ、テスタメントになるくらいに」
「・・・それのことなんだが、マリア、君は先に神意の玉座から降りるんだ」
マリアはおそらく今後誰ひとりとして成し得ない、自力で“界律の守護神テスタメント”になったという天才魔法士。その分、最弱の烙印を押されることになったのだが、人の身で玉座に昇ったのは奇跡なんて言葉では足りない。
「なぜですか?」
「この闘いで、君やリエラと過ごした記憶、先の次元世界での記憶は確実に失うと考えているからだ。ガーデンベルグを救い、玉座に還り、そこでマリアに対して、誰だ?と問いたくないからだ。君のことを憶えているうちに別れを済ませておきたい。すまない。残酷なことを言っているな」
「お気になさらないでください。私もガブリエラ姉様も、貴方を神意の玉座から解放することが目的なのです。たとえ記憶の中から消え去ってしまっても、貴方が解放されることが私たちの勝利なのですから。・・・ですが、アイリを八神はやて達の元へ帰さないといけないので、まだ降りるわけにはいきません」
「あー、そうか、そうだった。すまん、何から何まで・・・」
「もう。すぐに頭を下げようとしないでください。私がやりたいからやっているのですよ。だからルシリオン様は、ひたすらにガーデンベルグを救うことだけを考えてください。いいですね?」
マリアがぷくぅっと頬を膨らませる。俺は昔と同じように彼女の頭を撫で、「ありがとう。行ってくる」と笑いかける。するとマリアも「はい。いってらっしゃいませ。ご武運を」と笑みを浮かべ、正面扉を引きはがした。
「行こう、アイリ」
『ヤヴォール!』
マリアと車椅子を残し、風化しているカーペットを踏みしめて歩き、鉄扉の前へ。そこで足を一度止めて深呼吸。4thテスタメント・ルシリオンとしての長い旅路、そのゴールが目の前にある。両開きであるため2つのドアに両手を付き、グッと内側に向かって開く。
「『ガーデンベルグ・・・!』」
何千年経とうと色褪せない黄金の玉座。肘掛けに両手を置き、眠っているかのように俯いているガーデンベルグを視認した。そしてあの子も、俺を認識したのか顔を上げ、「・・・この魔力、ようやく来たな、神器王」と、下手くそな棒読みでそう言ってきた。
『ガーデンベルグって、ひょっとして大根?』
「『演技が必要な
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