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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSUR8其は戦天使にして堕天使の頂点なる者〜Guardianbellg〜
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†††Sideルシリオン†††
一瞬の浮遊感の後、俺が感じたのは「神秘の魔力・・・!」だった。先程まで居たベルカ、ミッドチルダや他多数の世界では一切感じとることの出来なかった神秘が、俺を出迎えてくれた。ゆっくりと目を開けると、そこは遺跡群のような場所だった。
「エイルトゥーン城塞の裏庭・・・」
ところどころ崩落している石造りの建造物には見覚えがある。しかし境界門というからにはもっと目に見えるもので、通過するところを視認できるかと思っていたが、まさかこんなにあっさりと上位次元世界に来られるとは。車いすを押すマリアが進むたびに干渉能力によって修復されていく石畳の路を進んでいくと・・・。
「センギル正門・・・懐かしいな。しかもなんだ、堀が生きているじゃないか。こんなに水が・・・」
エイルトゥーン城塞を囲う城壁に4つある門のうち、北門にあたるセンギル正門。門に続く架けられたままの跳ね橋を渡る最中、城塞を囲うように掘られた深さ5mほどの堀をちらりと見てみれば、堀には水が張り、しかも綺麗なせせらぎを見せてくれている。
逃走用として利用されている地下洞穴の水が涸れていない証拠だ。当時は空戦の出来る魔術師がとても少なかったため出来たことだが、ここに敵を落として、炎熱系で茹で殺したり、雷撃系で感電死させたりしたな。懐かしい・・・。
センギル正門を潜り、崩落していたり、なおも健在だったりする建物の合間を突き進んでいけば、城塞本部のエイルトゥーン城が見えてくる。
「マイスター・・・! この感じ・・・!」
「ああ。居る」
ここからでもハッキリと判るガーデンベルグの異常に膨れ上がった魔力。リアンシェルトより弱いと言われていたが、確かにリアンシェルとに比べれば神秘も魔力も弱い。しかしそれでもシュヴァリエルよりはるかに上の魔力と神秘だ。
「アイリに付いて来てもらって良かったと、心底思っている。許してくれ」
「ううん。言ったと思うけどアイリはマイスターの為に生きてる。これが正しいんだよ」
俺の膝の上にちょこんと座るアイリがニコニコと笑みを浮かべてくれている。俺にとっては妹、いや娘のような愛おしい存在。この子を死なせることなくガーデンベルグを救って見せる。決意を新たに俺たちはエイルトゥーン城の正面扉へ。傾いているドアの隙間から見えるのは、玉座の間へと続く鉄扉。あそこからガーデンベルグの魔力が漏れ出ている。
「マイスター。アイリ、魔術師化するから、そしたらユニゾンをしようよ」
「ああ。頼む」
――
氷神裁く絶対なる術法
(
エグリマティアス・エクテレスィ
)
――
本来は対リアンシェルト用の補助術式だが、魔術師化できることには変わりないことから強力な恩恵だ。
――ユニゾン・イン――
アイリとのユニ
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