武道館での模擬戦
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恐怖抱いてんだ!?そんなに怖かったんか!?」
龍華「たぶんそうかもしれねぇ…」
ラインハルト(傍から見た私にとっては問題行動だと思ったがな)
体育に起きた出来事の一部始終を龍華が話したが、剛力の顔は血の気が引いていた。
剛力「タバコとか持ってきちゃいけないもの持ってきたとかじゃなかったのか!?あいつが宇佐間先生の股間蹴るとか前代未聞だぞ!」
ラインハルト「ですが宇佐間殿にとっては自業自得とも言えるでしょう。剛力殿はそう考えられなかったのですか?」
剛力「考えるも何も、開いた口が塞がりませんよ!」
ラインハルト「とにかく、無駄話はここまでにして早く模擬戦を始めましょう」
剛力「は、はあ……わ、わかりました……」
不思議とラインハルトから剛力に対しての威圧感が滲み出ていた。
一海「やっぱりこの人の威圧感すごい…僕でもわかる………」
それから10分後、ようやく模擬戦が幕を開けていた。一海、司、龍華の3人による対決だ。
ラインハルトの言う通り、一海は足技を得意としており、腕を使うことは全くない。そのため司と龍華に隙を突かれ、つかみ技を受けてしまう。
司「オラ、だらしねぇぞカズミン!」
一海「っ………!」
司に首をギリギリと絞め上げられ、上手く声を出せない。さらには景色がずれて見える。
ところが龍華が司の隙を突き、背後からの奇襲として司の後頭部に頭突きした。
司「ぐわぁ!!」
たまらず一海を離してしまい、後頭部を押さえながらのたうち回る。
それをよそに龍華は首を押さえて咳き込む一海に声をかけたが、もう1分ほど絞められていたら間違いなく死後の世界を見ていたとのことらしい。
龍華「ラインハルト先生に先に言われたけど、カズミン。足技を多用すんのはいいけど、せめて手も使えよ。司みたいにつかみ技使ってくる奴もいるし、足技のほとんどが大振りになるぞ?攻撃に使わなくてもせめて受け流すか防ぐぐらいしとけ」
一海「大会で優勝した君が羨ましいよ。僕だってそうしたいけど、難しくて…………」
剛力(そういえば雨野の奴、『昔行われた武闘会で最年少で優勝した』っつってたな……だったら俺必要なかったんじゃないのか?いや、ラインハルト先生が知らないだけか?)
司「カズミン、隙ありィ!!」
龍・一「「!!」」
一海が龍華のアドバイスを受けているのをいいことに、司は龍華を体当たりで突き飛ばすと、そのまま一海の腕をつかんだ。
突き飛ばされた龍華はそのまま壁に激突し、埋まってしまった。
剛力「雨野ォォォォォ!!」
司「損して1本取れとはこのことかもしれねぇな。さっきは油断してたが、これで
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