鍛えましょうトレーニングジム
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紺子「な、何じゃあああああああ!!?」
さて、トレーニングジムからランニングマシンごと姿を消した紺子だが、彼女はあり得ない場所にいた。
暴走したランニングマシンに乗りながら宙に浮かび、街中を走っていた。だがその街は紺子が知っているものではない。あらゆる建物が全て近未来的な作りだったのだ。
紺子「確か私はトレーニングジムで走ってて……辰美に水かけられて……何でいつの間にこんなトコにいるんだ!?」
街中を見回していたが、あることに気づいた。
周りで車が走っていることを。自分は今道路の上を走っていることを。
車はなぜかタイヤがなく、宙に浮かんでいる。
紺子「なんとか道路から抜け出さな…きゃ…!?」
そう呟いて前を向いた瞬間、紺子の顔は恐怖に歪んだ。
1台の車が紺子に向かってきていたのだ。
紺子「い、いやああああああああ!!」
紺子は悲鳴をあげながら目をつむり、顔を背けた。
ところが、いつまで経っても痛みが走ってこず、紺子はつむっていた目を少し開けてみる。
さっきまで紺子に向かってきていた車が見当たらない。それどころか、紺子の体には傷ひとつなかった。
紺子「私、死んでない………?いや、それより一体何が………?」
また別の車が紺子に向かってくる。紺子はまた悲鳴をあげ、車と接触してしまった。そして同時に奇妙なことが起こった。
車が紺子の体をすり抜けたのだ。遠ざかっていく車を唖然とした表情で見つめる。
紺子「おいおいおいおい!?ど、どうなってんだよ!?」
頭の中が混乱し、本当に何が起きているのかわからない。
その時、目の前がまた真っ白になる。
紺子「ううっ!?」
この時、紺子はまたまばゆい閃光に包まれていた。
たまらず目をつむり、恐る恐る目を開ける。今度は住宅地だろうか、何者かの家の屋根の上にいた。
紺子「ん?あそこにいるのは…………」
庭を見ると、3人の子供が遊んでおり、もう1人は母親だろうか、洗濯物を干していた。母親らしき女性の種族は紺子と同じ妖狐。狐の耳と尻尾が生えている。
子供にもそれぞれ種族にばらつきがあった。1人は狼の耳と尻尾を持つ男の子、もう1人は狐の耳と尻尾を持つ女の子、そしてもう1人は狼の耳と狐の尻尾を持つ女の子のような顔つきの男の子だった。
紺子「あの妖狐、いつかどっかで見たことがあるような…………いや、あの子供の中に狼男と妖狐のハーフがいたよな?じゃああの妖狐は狼男と結婚してるってことじゃん……一体誰と………」
誰と結婚しているのか考えていると、ガレージに1台の車が入った。女性はそれを察したのか、尻尾を振りながらガレージへ走り出す。
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