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異生神妖魔学園
停電中の奇怪な出来事
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「いやぁっ!触んないで!」

一海「出雲姐ちゃん」

紺子「だああっ!来ないで…来ないでよ!」


泣きながら立ち上がり、一海の手を振り払おうとしたが、そこに立っていたのは………。


紺子「…あれ?カズミン?」

一海「怖がりすぎだよ出雲姐ちゃん。僕の顔見るなりのっぺらぼうとか言ってさ」

紺子「今いたんだよ!今ここにいたの!!」

一海「疲れてるんじゃないの?今日ゆっくり寝た方がいいよ」

紺子「寝てる間に変なこと起きたら嫌だよ〜……カズミンがいたずらで目の前にいたらもっと嫌だよ〜……」

一海「失礼な!いくら僕でもそんなことしないよ!」


すると唐突に全ての電気が点き、辺り一面が明るくなった。


一海「あっ、電気点いた」

紺子「え………?」


涙と鼻水で濡れた顔で辺りを見回す。そのうち紺子は嬉しくなり、同時に言葉が詰まった。


紺子「…………んぐっ……ぬ〜〜〜……!」ジワッ

一海「?」

紺子「うわ〜〜〜〜ん!!怖かったよカズミ〜〜〜〜ン!!」

一海「ちょちょちょちょちょ、何で泣くの!?」

紺子「泣くわ!!タンスから煙出るしよ、ハンバーグから血出るしよ、お前を見たら顔ツルツルになってるしよ〜………!」


一海に抱きつきながら大声でワーワー泣き叫んだ。この時、一海の顔は呆れていた。


一海「出雲姐ちゃん、そんなに泣いたらみっともないよ………でもかわいいなぁ」

紺子「一言でもいいから何か優しい言葉かけてよ!マジで怖かったんだから!」





紺子が泣き出してから数分後、一海は少し落ち着いたのを確認してから食事がてら先ほどの奇怪な出来事を話した。料理はすでに全て冷めきってしまっていた。
実はあの現象は引き出しからドライアイスの煙が立ち上ったことを含め、全て一海がいたずらで仕掛けていたのだ。


紺子(せっかく私が作ったハンバーグが………)

一海(冷めてても美味しいや)

紺子(こいつの味覚おかしいんじゃねぇのか!?)


しかし、あの停電は何だったのか?電気のことはあまり触れないでおこうと思っていたその時だった。



ドスッ



紺・一「「!?」」



どこからか何かが落ちる音がした。
音を聞いた2人は互いに顔を見合わせた。


紺子「おいカズミン、テメェ!?まだ何か仕掛けてんのか!?」

一海「仕掛けてないよ?幻聴じゃないの?」

紺子「よくわかんねぇけどさっきドスンって聞こえたぞ!?」

一海「ホントに違うって!何も仕掛けてないよ!」



ガッタガタガタガシャーン



紺・一「「!!」」


先ほどより大きな音が聞こえた
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