停電中の奇怪な出来事
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にとってはいい迷惑だよ」
一海「出雲姐ちゃんはそう言ってるけどさ、龍哉先輩が蹴ったのって今日だよね?僕も前の日、宇佐間先生がムキムキになった体とパンツ見ちゃってさ…あれ見た瞬間気絶しちゃってさ」
紺子「カズミン昔から筋肉質な人苦手だしな」
白米を口に運ぶ紺子だったが、白米を口に入れた途端、急に部屋の電気がちらつく。
一海「ねえ、なんか電気ちらついてない?」
紺子「………そろそろ交換時かもな」
そればかりではない。外では雨が降り出し、遠くで雷鳴が聞こえてくるようになった。
雨音と雷鳴を聞いた一海は少しばかり不安を覚え、紺子は龍華と竜奈に暴いたあの過去を思い出す。
一海「帰る時間に雨降らなくてよかったね」
紺子(雷といえばあの日お母ちゃんが死んだ……)
一海「ん?出雲姐ちゃんどうしたの?顔色悪いよ」
紺子「いや、ちょっとな……昔のことを―――――」
ピシャアッ
ガラガラガラガラッ
紺・一「「きゃあ!!」」
雷は紺子の家に落ちたようだ。
悲鳴をあげると同時に、頭を抱えるように耳を塞いだ。
紺子「おい…今の近かったぞ!」
一海「てか出雲姐ちゃんどこ行ったの!?暗くて何も見えないよ!」
今の衝撃で電気が壊れたのか、紺子と一海の周りは全て闇に包まれていた。
紺子「雨が降るならまだしも、この時期に雷っておかしくね!?しかも今のせいで停電になるとかふざけんな!普通瞬断だろ!」
一海「出雲姐ちゃん、ここは目が慣れるまであんまり動かない方がいいと思うよ!」
紺子「そ、そうだな……カズミンもあんまり動くんじゃねぇぞ」
停電から1分、部屋の中が少しずつ見えるようになってきた。
紺子「おいカズミン。私が見えるか?」
一海「僕もだいぶ見えてきたよ」
紺子「だったら懐中電灯探さなきゃな。どこにあったっけ…」
一海「タンスの中にあるよ」
紺子「え?」
一海「タンスノナカニアルヨ…」
声を低くし、不気味な笑みを浮かべながら呟くように言った。
紺子「ヒィィッ!?」
声が裏返るほど驚き、腰を抜かしそうになる。
紺子「そんな怖い声で言うなよ!びっくりするだろ!」
一海「ごめんごめん。タンスの中にあるよ」
紺子「タンスにあるなら別にいいけどさ!」
悪態をつきながらもタンスの前に立ち、引き出しを開けてみる。
しかし……………。
紺子「あっ、いやあああああ!!」
一海「どうしたの出雲姐ちゃん!?」
懐中電灯を取り出そうとしていたが、引き出しから白い煙が噴き出していた。
紺子「煙!
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