みんなの調理
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィーゴであった。
焼き加減を見ようとフライパンのふたを開ける冷火。美味しそうに焼き上がり、家庭科室に香ばしい匂いが充満する。
ふたを開けた冷火を見た燐斗は思わず彼女に飛びついた。
燐斗「はあああああ!!こんなに美味しそうに作れるなんてお母さん嬉しいよぉー!!」
冷火「ゲバァ!?」
飛びつくように抱きつかれた冷火にとってはたまらなかった。
実は家にいる時を含め、これと同じようなことを何度も経験しているため、冷火にとって燐斗がやることはもはやストレスに過ぎなかった。
龍華「先生ぇぇぇぇ!?冷火ぁぁぁぁ!!」
セー「飛びつかれただけで血吐いた!?」
一生「スッゲェ親バカ……!」
獄宴「この次はチューマシンガンかな?」
燐斗「お母さんあまりにも嬉しいからご褒美にチューマシンガンあげちゃうううう!!ブチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュ―――――」
冷火「いぎゃあああああああああ!!人前でそんな恥ずかしいことすんじゃねぇぇぇぇぇええええ!!」
普段丁寧語の冷火の口が突然悪くなった。紺子たちも口が悪くなった冷火にぎょっとする。
燐斗「…………あら、ごめんなさいね。私、娘のことに触れるとホントに止まらなくなっちゃって」
冷火「チューマシンガン何回受けたと思ってんだよ!!」
紺子「冷火、とりあえず落ち着け!さっきまでおとなしかったお前どこ行っちまったんだ!?」
冷火「…………ごめんなさい。どうやら錯乱してたみたいです」
冷火を落ち着かせてから数分後、紺子たちはようやくハンバーグにありつけた。
残念ながら用意されていたのはひき肉、玉ねぎ、パン粉、卵、牛乳といった材料のみ。白米とサラダも食べたかったと嘆く者も少々いた。
特に仁美は辰美と同じぐらい大食い。全然足りないとぼやいていたが、辰美は全く気にせず、美味しいと喜んで食べていた。
紺子(せっかくだからカズミンにも作ってやろうかな?)
食べているうちにチャイムが鳴り、帰りのHRの時間になった。
洗った皿を拭き、食器棚にしまうと、紺子たちは急いで教室へ戻る。6時間目の家庭科はハンバーグを作る時間はヴォイエヴォーテも知っていたため、HRを行う時間が遅れてもお咎めなし。
だが一番驚いたことがひとつだけあった。宇佐間の股間を蹴って呼び出しを食らっているはずの龍哉が席に着いていたことだ。紺子は嬉しさのあまり、思わず抱きついていた。
ヴォイエヴォーテ「校長によると、何でも砂道焔という人間の男を追い払ったとか……」
龍哉以外全員『人間!?』
ヴォイエヴォーテ「本当なら停学処分になっていたが、あの件で厳
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ