第十幕その八
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「これから頂くんですね」
「そうよ、全部晩ご飯の時に食べるのよ」
将軍は子供達に笑顔で答えました。
「いいわね」
「わかりました」
「楽しみにしています」
「お豆もお豆腐も」
「そして油揚げにですね」
「きつねうどんですね」
五人も応えました、そしてです。
将軍は猫や犬達にもお顔を向けて言いました。
「貴方達も楽しみよね」
「油揚げいいですよね」
ワインは思わず舌なめずりしています。
「本当に」
「僕はきつねうどんが大好きなんで」
シュガーはこちらでした。
「今から楽しみです」
「私は厚揚げを焼いたのよ」
メイプルはこちらのお料理について言いました。
「その上にお醤油と生姜をね」
「僕はお豆腐だよ」
杏仁はそちらでした。
「それも麻婆豆腐が一番だよ」
「私はステーキよ」
レモンはこちらだというのです。
「お豆腐のね」
「揚げを煮たのが好きなのよね」
ビスケットはこちらと言います。
「もう幾らでも食べられるわ」
「枝豆が最高なのよね」
桜の尻尾はもう動いています。
「本当に」
「私は納豆が好きなの」
ふわりの目はいつも以上にきらきらとしています。
「ご飯の上にかけたのがね」
「湯豆腐早く食べたいな」
サフランは今から楽しみで仕方ない感じです。
「本当に」
「君達お豆腐とかも好きなんだね」
カルロスは彼等の言葉を聞いて笑顔で言いました。
「そうなんだね」
「大好きです」
「だから狐さんと狸さんが来られるのを待ってるんです」
「グリフォンさんもそうですが」
「狐さんと狸さんもです」
「そうなんだね、何ていうかね」
彼等の言葉を聞いてあらためて言いました。
「オズの国の生きものは何でも食べられるのがいいね」
「ええ、僕達猫や犬もです」
「お肉以外のものも食べられますし」
「チョコレートや葱を食べても何ともないです」
「お酒も飲めます」
「人間の人達と同じですよ」
「そうだね、僕は何でも好きだけれど」
自分のことも言うカルロスでした。
「この中では一番はきつねうどんかな」
「だしは日本のものよ」
将軍が笑顔で応えてくれました。
「昆布と鰹節で取ったね」
「あっ、本格的ですね」
「狐さんと狸さんから教わったの」
「それで、ですか」
「そう、だしはね」
「昆布と鰹節ですか」
「煮干しも使うわよ」
こちらもというのです。
「あとお醤油や味醂もね」
「使ってですか」
「刻んだお葱も乗せるし」
薬味としてというのです。
「唐辛子も用意しているわ」
「本当に本格的ですね」
「全部狐さんと狸さんが教えてくれたのよ」
彼等がというのです。
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