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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百六十二話
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「魔法も科学も根源は同じだ、と俺は考えている。俺たちはほんの少しだけ、この世界という板を斜めから見ているだけさ」

例えるなら三角関数とエクスポーネンシャルの関係。

「それは横からしか見れていない人類への嫌味かい?」

「さてね」

俺達は複素数を使っているに過ぎない。

数学の法則がもっとあるように、この世界にはもっと多くの見えないルールがある。

「そろそろ上がろう」

部屋の扉をあける。

概念的に閉じていた空間が開放される。

「行くよ。ピノ」

「出て、いいの?」

「俺はお前を閉じ込めるつもりはない。確かにお前をレイヴに組み込んだあとはコアを動かせないが、目と耳は制限しないし情報生命体のお前ならコア間の移動もできよう」

ピノの子機を全世界に配置し、地球全体の海水温や気温を下げ温室効果ガスを調整するのが今考えている計画だ。

どうせ電気エネルギーに変えて世界に変換するが、上がった熱量はまた冷やせばいい。

人間というほぼ無尽蔵のリソースを燃料に地球の気温を一定に保つ。

なかなかに邪悪なプランで我ながら笑えてくる。

「わかった。出る」

ピノを連れ出し、地上へ。

「よし。もう用はないな。帰れ臥煙」

とエレベーターからまっすぐ伸びる廊下の先、玄関を指差す。

真似してピノが指さした。

ちょっとかわいい。

「おいおいこんな夜中に女性を一人で放り出すのかい?」

「どうせ外にコタンジェント待たせてんだろうが」

ちゃんと視えてるからな。

「わかったよ。じゃぁ」

臥煙はまっすぐ廊下を進んで、玄関から出ていった。

特に何かを仕掛けられた形跡はない。

ふぅ、と一息つく。

そこでリビングのドアが開く。

「また女を増やしたのか」

と金髪にモフモフの4本の尻尾をたずさえた箒が出てきた。

あとなんか股間についてる。何故だ。

「人聞きの悪い事を言うな駄狐。コイツはピノ。レイヴの根幹を成すマクスウェルの悪魔だ。
あとお前は服を着ろ。そしてなぜ生やしている」

全裸のままの箒がピノをまじまじと見る。

「ふむ。こういうのが趣味か」

「そうじゃないのはお前が一番知ってると思うが?」

「言っただけさ」

そこでヒョイと箒に抱き上げられた。

「ピノ。私達はもう寝るがお前も来るか?」

箒の質問にピノは頷いた。

このあと十中八九にゃんにゃんするんだけど。

まぁ、いいか。

初めての実戦で昂ぶってるんだろう。

別にピノに見られたところで問題ないし。







と、こんな感じで夏休みが過ぎていった。

長い夏休みだったなぁ。

さて、暦さん
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