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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百六十二話
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わない。
俺は臥煙の協力者だし、ここで出来ることは西サハラでもできる。
エレベーターがラボのある階層まで降りる。
扉が開いた先、リノリウムの白い床。
「この先に召喚用の部屋がある」
廊下の先、実験室の扉を開けると古式魔法陣を書いた壁が一面に広がる。
部屋は真球だ。
その下方−1/√2の位置に床を置いている。
真球という完全な形はそれだけで霊的存在の出入りをしづらくする。
球直径は20メートル。
床の中心にはコアを置く支持台を設置している。
そして、マイクロブラックホール生成装置が球の中心に来るよう吊るしてある。
「この部屋自体が大きな魔円陣と言う訳か。三角陣はいいのかい?」
臥煙が言うので明かりをつけ、床を足で叩いて示す。
「ここだね」
と臥煙が三角陣に入る。
「そこ動くなよ。臥煙」
中心の支持台にコアを設置する。
「上から吊るされている装置の中の爆弾で空間に穴を開ける。初めていいか?」
「ああ、大丈夫だ」
扉を閉め、部屋が真球の完全性を取り戻す。
「タナトニウムカプセル起爆まで10カウント」
『タナトニウムカプセル起爆まで、10、9、8、7、6、5』
残り5秒のタイミングで喚起術式を起動し忠誠術式を待機させる。
『4、3、2、1、起爆』
天井から吊るされた装置のタナトニウムカプセルが起爆し、重力崩壊により空間に穴が開く。
「来い!」
直径10センチあるかないかという極小の侵食領域。
その中から何かが出てくる。
非物理的に光り輝く触手のようなもの。
似ている物を挙げるなら、昔東京で出くわした澱みだろう。
だがあれとは違う。
ただただ純粋な魔法的なエネルギーのような。
それでいて何かしらの意思を持つ何か。
無貌、無形、そして無垢。
続々と出てくる’それら’。
しかし根本はあちら側で繋がっている。
侵食領域から出てきた’それら’は領域の上でうねりながら一体となる。
そこでバシュンと音をたて、侵食領域が消え去った。
根本を切られ、現世に取り残された’それら’は自己を保つため急速に一体化する。
喚起術式を破棄。
「忠誠術式起動!」
一体となった’それ’に忠誠術式をかける。
「我に従え!」
’それ’は忠誠術式を受けると、抵抗を見せた。
自己保存の障害と感じたのだろうか。
真上で暴れる’それ’。
精神構造の異なるせいで、忠誠術式が効いていない。
いやこの言い方も間違っている。
’それ’は精神構造と呼べるものを持っていないのだ。
「想定外だなぁ」
となれば強硬手段に出るし
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