遠呂智と龍華のカフェにようこそ
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ようとしたが、再びドアが開く。
来店したのは司である。
遠呂智「おう、いらっしゃい。うちのコーヒーは美味いぜ?」
司「最近人気だと言われてるカフェに初めて来てみたが……なかなかいい雰囲気出してるじゃねぇか」
紺子「お前がここに来るなんて珍しいな。どうしたんだ?」
司「よっ、紺子。実はいろいろ悩んでてな…」
龍華「悩んでる?いっつも明るいお前がどうしたんだ?」
司「音楽の先生だよ。あの先生、種族トルネンブラだろ?あんな白髪混じりのババア、どうやって先生になれたんだってつくづく思っちまう。音色もたまに不気味すぎるし―――――」
司がため息をつきながら言っていたが、この時彼は気づいていなかった。
誰かが声をかけようとしたが、間に合わなかった。司の背後にいつの間にか現れたその音楽の教師が殺意を込めた笑顔で仁王立ちしていたのだ。
南原「つ・か・さ・く〜ん?」
司「!?」
振り向こうとしたが、即座につかまれた。
南原はいつものジャーマンスープレックスをかけようとする。
南原「何度も言いますが、音楽をバカにしたり私の年齢を気にする奴はジャーマンスープレックスの刑に…」
遠呂智「すんなよ?ここ、店の中だから。やるなら外でやってくれ」
南原「わかったですよ〜」
トリノ「そこは了承するんかい!?」
司「ふざっけんなよ、おい!!なぜ俺様がジャーマンスープレックスを決められなければならない!?」
南原「ごちゃごちゃ言わずに表に出るですよ♪」
一海「やっぱり怖い…」
引っ張り出されるようにカフェを出た司。外から店内に地響きが起こり、同時に司の絶叫も聞こえてきた。
一海「ほら、僕の授業の時だってそうだったよ。藤一と稚童の断末魔がまだ忘れられない………」
紺子「ごちそうさん。お金はここに置いとくぜ」
一海「僕の分もちゃんと払ってくれた?」
紺子「当たり前だろ。ほら、帰るぞ」
遠呂智「またのお越しを〜」
店を出た紺子と一海は南原のジャーマンスープレックスによって埋められた司を見た。それを見た2人は恐怖で震え、絶対音楽をバカにしないと決意したのだった。
???「うぃーっす」
紺子と一海が出て30分後、新たな客が来店した。
その男は平安時代の貴族の着物と袴を身につけ、色合いは黒と紫。黒い立烏帽子をかぶっているというまるで陰陽師と同じ服装をしていた。
龍華「いや、だからここお前の家じゃねぇだろって!実家どうした!?」
陰陽師「同じ陰陽師に燃やされたんだよね〜。おかげで住む場所がねぇよ。弁償しろよなぁ、あいつ…」
陰陽師はカウン
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