遠呂智と龍華のカフェにようこそ
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海「……………か……か……かわいいーーーーーーーーーーっっ!!!!!」ピーーーーッ
興奮のあまり絶叫したかと思うと、沸騰したやかんのように耳や鼻から煙を出した。
目もハートになり、頭の中も「かわいい」の一言で埋まっていき、さらに厄介なことに意識が遠退いてしまい、倒れてしまった。
龍華「カズミンンンンンンンンンン!!!え、何で!?いくら興奮するからって気絶するか!?え、マジでどういうこと!?」
紺子「そりゃお前、着慣れてなくて恥ずかしがってたからだろ。ただでさえカズミン、かわいいの好きだってのに」
龍華「はぁ…いや、だからって!今さっき変な目で見られてたんだぞ!?俺だって恥ずかしいったらありゃしないのに!」
紺子「私だってお前に謝りたいことあるんだよ。覚えてるか?体育始まる前の着替え中にさ、お前のことグルグル巻きにしてコマみたく大回転させたろ?」
紺子の一言に黙る龍華。しばらくの沈黙が続いたと思うと。
龍華「……あーーーーーっ!!そういえばお前、確かに俺を大回転させて保健室送りにさせたよな!!あそこにいた時、どんだけ具合悪かったと思ってんだ!?」
紺子「知らねぇよ!……あっ、さてはお前!私の尻尾の万能さにビビってたなぁ!?」
龍華「確かにあれはビビったわ!でもさ、そこまでするか普通!?俺が尻尾動かしてるの見たことないからってそこまでするか!?」
紺子「あっ、言ったな?そこまで言うんなら動かしてみな」
龍華「上等じゃねぇかテメェこの野郎!!」
カチューシャを床に投げ捨て、カウンターにあるお冷やを尻尾を使ってつかもうとする。龍華は龍神族の1人で赤と青の尻尾が2本ずつ生えている。
しかしいくら彼女が龍神族といっても尻尾を動かしたことは一度もない。なかなか動かず、逆に尻尾がお冷やを押してしまう。
紺子「…なーんだ、全然動いてねぇじゃん。それがお前の本気?笑っちゃうぜ」
龍華「うるっせぇな!ていうか!動いてねぇどころか全然動かねぇ!どうなってんだ!?」
紺子「龍華がバカだからじゃね?」
龍華「バカって何だよ、バカって!せめて体育つけろよ!」
遠呂智「ほらほら、もうやめろよ。せっかく客が来てくれたんだ、ちゃんともてなしてやれ。あと紺子、お前も用があってここに来たんだろ?俺にも何か言わなきゃならないことあるじゃねぇか」
紺子「…………そうだった。遠呂智先輩、いなり寿司届けてくれてありがとな」
龍華「俺にも言わなきゃならないことあんだろ」
紺子「龍華もごめん。もう二度としないから」
龍華「全くよぉ…」
遠呂智「これにて一件落着。さて、あとはカズミンを起こすか起こさないか……」
ドアが開くと同時にベルが鳴り、
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