剛力VSトイレの花子
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一海の首を絞める手の力を緩めることはなかった。
それでも牙狼はなんとか紺子を一海から引き離すことに成功し、首を絞められていた一海は咳き込んでいる。
紺子「私今日初めてだぞおい…カズミンの首絞めたの……」
一海「オ゛ーエッ!ゲッホゲッホ!」
紺子「いや待てよ…?そういえばあの時…椅子ひとつだけ空いてたような……?」
一海「今頃思い出すくらいなら最初から口で言ってよ…!」
牙狼「うーん………そういえばあの学園のトイレに花子さんが出るって噂聞いてるけど………」
紺子「花子さん?ああ、それなら私も聞いたことあるな。校長先生から聞いたんだけど、あの花子さんって奴、生前人間だったんだよな」
牙狼「に、人間…?」
紺子は話を続ける。
紺子「あの学園、昔人間が通ってた頃なんだけどね。『雪村麻由美』って子が授業中下痢漏らしてさ、それからひどいいじめを受けてきたんだ。耐えられなくなって引きこもるようになった麻由美は大量の下剤を飲んで自殺しちゃったんだ」
一海「そ、それから…?」
紺子「怖いのはそこからだよ。あれから月日は流れ、怪奇現象が起こるようになった。生徒数人が毎回ひどい腹痛になってさ……特に麻由美をいじめてた奴らは1週間苦しんだあげく、そのまま行方不明。クラスの何人かは『麻由美の怨念だ!』『トイレの花子さんの仕業だ!』って恐れるようになったのさ」
牙狼「じゃあ…あの席が空いてたのって……」
一海「まさか……」
紺子「過疎化が進んで廃校になって私たちが通う学園になったけど、たぶんあの子なんじゃねぇかな」
剛力「トイレの花子が出るのはこの個室だな?」
妖怪鼠の少女「そうみたいですよ。生前人間だったって聞いてますが…」
遠呂智「仕事の話ついでに来てみたが、面白いことが起こりそうだ」
龍華「あんたの言う面白いことっていっつもろくなことしかねぇじゃん!」
一方女子トイレではその花子が出るといわれる3番目の個室の前で剛力と生徒3人が話していた。
1時間目の放送で遊んだ者に罰を与えた3年の生徒『草薙遠呂智』は金髪のイケメン。だが服装は鎖がついた長ランと腰に赤と白のマントを身につけているといった、いかに不良中の不良らしい風貌である。
同じく3年の生徒だが身長が90センチしかなく、ネズミのイラストがプリントされたシャツを着ている少女は『種島ワコ』。まるで学園内のマスコットキャラだ。
ワコ「もしワコたちも先生も腹痛起こしてトイレの住人になったら……うああ……」
剛力「心配するな。超越者にできないことはない。そんな呪いをかけられそうになっても全力で…」
その時、遠呂智が剛力の背後の個室から邪悪な気配
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