暁 〜小説投稿サイト〜
異生神妖魔学園
新入生歓迎
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ラインハルトの話を聞いていたみのりは青ざめていた。もし彼の目の前でセクハラしていたら間違いなく殺されているし、見ていなかったとしても誰かに告発されているだろう。
同じく話を聞いて恐れていたのは灰色の犬耳と尻尾を生やしたフェンリルの女性『大狼リン』、テキトーに流していたのは武装した一張羅なアンドロイド『ユウジ11』だった。
だがユウジ11はただのアンドロイドではない。地球の超古代文明の遺産、マシンナイズド・ヒューマンである。明確な感情を持ち、食事もするなど完全に人間らしい超高度なプログラムが構築されている。名前の後ろに11とついているのは彼が11体作られたのではない。再起動した回数なのだ。


ユウジ11「50年前まで山に埋まってたのにまた動けるようになったと思ったらこれだよ。ったく、今夜はろくにラーメンも酒も食えやしねぇ」

ハゲマッチョ「また君は『早く帰りたい』って思ってるのかい?ダメダメ、今日は俺の筋トレに付き合う日だろ?」

ユウジ11「いつも下半身丸出しにするテメェが言うセリフか?俺にもいろいろ予定があるんだ、邪魔するなら撃つぜ」

ハゲマッチョ「何を〜!君はこの『宇佐間論子』の肉体美に興味がないというのか!?筋肉はいいぞ!筋肉はいつだって自分の味方!俺みたく毎日鍛えてムキムキになれば毎日がバラ色!女の子たちにだってモテるぞォ〜!」

ユウジ11(うぜぇ…)

辰蛇「思いっきり話が脱線しちゃいましたが……そろそろレクリエーション始めますかねぇ」

紺子「やっとだよ……どうせまたろくなもん出さないんだろうな………」

龍哉「去年俺たちがやって来た時もあれだったし、今年も絶対そうだ。うん、きっとそうさ」


紺子と龍哉が小声でブツブツ言うも、まさか今年も辰蛇が考えたレクリエーションに恐怖するとは誰も思っていなかった。


辰蛇「ですがその前にいくつか連絡があります。体育担当の宇佐間論子先生、大狼リン先生、ステージ上へ」

大狼「えあっ!?は、はい!」

宇佐間「簡単な用事ならすぐ済ませたいんだけどね」


呼び出された大狼と宇佐間がステージに上がる。2人の間に何があったのだろうか。





辰蛇「この2人は会議中、教師として情けない行動をしていました。宇佐間先生はこっそり筋トレに関する本を読み、大狼先生は大事な書類をシュレッダーにかけるといったものです」

宇佐間「ファッ!?学園長見てたんですか!?」

大狼「はわわわわっ!あの時もっと早く気づいてたら…!」

辰蛇「こんなことが二度とないよう、武闘全般担当の剛力拳次先生による闘魂注入の刑に処します。剛力先生、お願いします」


教師たちの中から前に出て、ステージに上がったのは角刈りで厳格な顔つきをした
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