数学が苦手な私は数字を見るだけで目が回る
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よー」「国語でやったからもういいよー」などと文句を言うが、みのりが言い出したことだから仕方ない。
紺子「ヤベェよヤベェよ…私去年から数学苦手だから40点以上取れる気がしない……」
みのり「…あっ!その前に大事なこと忘れてた!日直の挨拶誰?」
紺子「あっ、私だ。起立。礼。着席」
みのり「ではプリントを配ります」
紺子たちは次々とプリントを配られていき、名前欄に自分の名前を書いた。
みのり「みんな行き届いたみたいだね。それでは、よーい始め!」
みのりは合図を出し、紺子たちは一斉に問題に取りかかった。
紺子(正負の計算と方程式は楽々だけど文章題がァァァァァ!!)
見よ、これが苦手を放っておいた者の末路だ。
わかるところだけは解き、わからないところはどんどん飛ばしていくが、もはや完全に空欄だらけ。これが中間試験だったら赤点確定である。
紺子(カズミンだったら小学校で習った内容なんだろうなぁ…私小学校も算数無理だったよ…)
心の中で泣きながら呟く紺子であった。
それから15分後。
みのり「はい終ー了ー!後ろから集めてくださーい!」
小テストが終わり、紺子たちは次々と提出し、すぐに教科書とノートを出した。
みのり「今日から授業始めたいけど、どこだったっけな………ああ、単項式と多項式だったね。みんな教科書開いて」
全員は教科書を開くが、特に紺子は絶望した。文字が混じっているせいでもう何がなにやらである。
紺子「うわー!めんどくさっ!だいたいx2乗とか3乗とか何だよ!?文字入ってるせいでもう混乱するわ!」ヒソヒソ
龍哉「……なあ紺子、後で教えてやろうか?」ヒソヒソ
紺子「悪い、司と約束してるんだ。冷火に教えてもらおうとな…」ヒソヒソ
龍哉「そうか?あいつがトップ合格したこと学園中で有名だからなぁ…」ヒソヒソ
みのり「また誰かヒソヒソ話してる子がいるわねぇ…」
紺・龍「「いやいやいや、違います!!」」
みのり「あら、そーお?」
龍哉「その笑顔やめてくれます!?そんなニコニコしながら言われたらよけい怖いんですけど!」
ライエル(僕も紺子ちゃんの力になりたいなぁ……でも入学してから一度も話したことないし……どうしよう…………)
同じ妖狐でも弱気すぎるライエル。話しかけたいけど思うように声が出ないし、何を話せばいいかもわからない。
司「あ、これ意外と簡単じゃねぇか。紺子には悪りぃがお前が冷火に聞いてくれ」
どうやら司は教科書を一通り見たようだ。できるものとできないものがあるらしい。
みのり「数や乗法だけで成り立った式を単項式と言い、数の部分を『係
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