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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
脅威の侵略者
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大槌兵(ハンマー)!!」

何事もなく繰り出される二人の魔法。それに対し、相手はようやく動きを見せる。

「はいはい、遅い遅い」

オレンジ髪の男は難なくナツの拳を掴み・・・

「そんなんじゃ相手にならないかな?」

緑髪の女は手を振ったかと思うと、凄まじい熱気と共にグレイの魔法が溶けてなくなってしまう。

「「なっ・・・」」

何が起きたのかこちらの理解ができないほどの速度での防御。しかも、それだけでは終わらない。

「俺たち天使(・・)にそんな簡単に接近したら・・・」

オレンジ髪の男が拳を握ったかと思うと、瞬く間にそれにナツ以上の炎が纏わりついてくる。

「痛い目見るぜ!!」
「がっ・・・」

何が起きたのかわからなかった。炎を纏わせたと思った瞬間に、いきなりナツの体が宙を舞っていた。二階から地面へと叩きつけられるナツ。体から落ちた彼は完全に白目を向いており、痙攣しているかのように体が震えている。

「やべっ・・・殺っちまったか?」
「いや、大丈夫じゃない?丈夫そうな人間だったし」

いつの間にか拳を繰り出していた体の向きから倒れているナツを見下ろす男。その隣にいる女はグレイの顔を掴んだかと思うと・・・

「はいどーん」
「ぐっ!!」

彼の腹部に拳を叩き込み、グレイも地面へと叩きつけられる。

「大丈夫!?ナツ!!グレイ!!」
「俺は大丈夫だ・・・」

なんとか受け身を取れたグレイは大丈夫そうだが、ナツは全然動く気配がない。息はしているから命は大丈夫だと思うが・・・

「あいつら・・・思ってたよりも強いぞ」
「あぁ・・・そのようだな」

鎧へと換装して二人の方を見上げる。彼らから感じられる魔力は微々たるものなのに、動きは私たちよりも遥かに優れた魔導士のそれだ。心してかからなければならない。

「なんだ、全然歯応えねぇな」
「でもやる気はあるみたいだし、遊んであげましょ?」
「だな」

敵意を向けられても余裕綽々な二人。予想していた相手とは違うが、彼らがこの異常気象の原因なのは間違いないだろう。そう思うと、自然と剣を握る手に力が入った。

















シリルside

「ふぇぇぇ・・・なんかどんどん調子悪くなってくよぉ・・・」
「大丈夫?引き返す?」

先を行くナツさんたちをゆっくりした足取りで追いかけている俺とウェンディ。でもなんでだろう・・・体調が治るどころかどんどん悪化している気がする。

「でもここで引き返すのはなんか悔しい・・・」
「その感情が勝っちゃうんだ・・・」

皆さんがどこまで行っているかわからないけど、何もできないで戻っていくのは悔しいし、この国の人にも
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