暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
脅威の侵略者
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!!やっぱりいた!!」
「いや・・・でも・・・」

ナツが得意気な表情を浮かべているが、私たちは困惑してしまう。その理由は色々あるが・・・

「あの二人だけ?」
「いや・・・そんなことあるのか?」

今のところ姿を見せているのはあの二人しかいない。他にも仲間がいてこちらを狙っているのかと周りを見回すが、やはり気配はない。

「いや、二人分の匂いしかしねぇ。間違いなくあいつらの匂いだ」

私たちの考えをすぐに否定するナツ。ナツがそう言うのなら間違いないのだろう、しかし・・・

「この二人だけでこれだけのことができるのか?」

一番の疑問はそこだ。異常気象の原因があると思い捜査を始めた私たち。それをあからさまに誘い込んできたのがたったの二人組・・・しかも、魔力の感じがあまりしない。そんな二人にこんなことができるのか?

「いや、二人じゃないよ」
「もうお一方いらっしゃるけど、今は別行動中よ」
「・・・?」

女の方の言い方が妙に気になったが、今はそれは置いておく。もう一人いてもそれでも三人だ。とてもじゃないがこいつらが原因だとは思えない。

(無駄足か?いや、しかし・・・)

私たちをからかうつもりなら姿を見せる必要はないようにも思える。彼らが白なのか黒なのか、皆目検討がつかない。

「どうした?攻めてこないのか?」
「探していたんでしょ?私たちを」

そんなこちらの思考を見透かしたかのような二人の言葉。それを聞いた瞬間、ナツとグレイが走り出した。

「なんだ!!やっぱりこいつらか!!」
「なら話しは早ぇ!!」

炎を拳に纏わせるナツと両手を合わせ魔力を高めるグレイ。

「待て!!二人とも!!」

こんなにあっさりと誘いに乗っていいはずがない。きっと相手は何か仕掛けているに違いない。これだけ分かりやすく誘い込んできた上に、ここまでのわかりやすい挑発。

一直線に突進していく二人を制止しようとするが、彼らが言うことを聞くはずもなく突き進んでいってしまう。

「どっちをやりたい?」
「黒髪の方かな?カッコいいし」
「OK!!」

双方とも向かい打つ相手が決まったのか、オレンジ髪の男はナツに、緑髪の女はグレイの方へと体を向ける。

「火竜の・・・」
「アイスメイク・・・」

二階からこちらを見下ろしていた二人に向かってジャンプする。もう相手は目と鼻の先。それなのに、仕掛けられていると思われていた罠が発動しない。

「なるほど、これが噂の竜の子供か」
「なんだ、氷系の使い手なんだ。つまんないの」

ギリギリまで引き付ける作戦なのか知らないが二人は完全に無防備。仮に今から魔法を発動させてもとても防げるとは思えないほどの接近を許している。

「鉄拳!!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ