ターン40 幕開け、あるいは幕引き
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体力も気力も限界に近い。
「……いや、こっちは」
『はい、わかりました。だそうですよ、荒事はあなたの領分でしょう?そのために貴方を連れてきたのですから、馬車馬のように働いてもらいましょうか』
『へいへい、人使いの荒いこって。そこ動かないでよ、危ないから……ゴー、チャクチャルさん!ミッドナイト・フラッド!』
瞬間、プラントが足元から大きく揺れた。エネルギーの塊がおもむろに床を突き破り、呆然とする鳥居の眼前に空いた巨大な穴から漆黒に紫のラインが入った巨大なシャチのモンスターが浮上する。その背には、案の定たった今まで通話越しに話していた2人組の姿。
「あ、いたいた。迎えに来たから、早くボートまで戻るよ!ごめんね、さすがに本土まで実体化を保たせるのは、僕の方が潰れる……」
「……はははっ」
規格外、常識外れ。あまりといえばあまりの力技っぷりに、もはや乾いた笑いしか出てこない。デウス・エクス・マキナ、物語を強制的に終わらせる機械仕掛けの神。
仮にも劇者としては存在自体を恥ずべき概念ではあるが、それはきっとああいうやつのことを指すのだろうとふと思った。
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