ツェルトバースデー2021
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」
同時に公開される短冊。
果たして、記された願い事は……。
【皆とずっと一緒に居られますように。セレナ・カデンツァヴナ・イヴ】
【皆とずっと一緒に過ごせますように。マリア・カデンツァヴナ・イヴ】
【皆でずっと一緒に暮らせますように。ジョセフ・ツェルトコーン・ルクス】
「「「あっ……ふふっ、あはははははは」」」
示し合わせたかのように、3人とも殆ど同じ事を願っていた。
思わず、揃って吹き出してしまう。
こんな偶然、微笑ましすぎるじゃないか。
感極まって、思わず2人を抱き寄せる。
驚いた顔をしていたが、2人とも拒むことはしなかった。
「マリィ、セレナ……これからも、ずっと一緒だぞ」
「ツェルト……」
「ツェルト義兄さん……はいっ!ずっと一緒ですッ!」
「もう二度と、離れたりしないわ。私達は家族なんだもの」
「ああ……。もう絶対に、離さないからな!!」
2人の手が背中に回される。
人の目とか関係ない。俺は今この手で、大事なものを抱き締めているんだ。
人々の願いを乗せた笹の葉が、夜風にサラサラと揺れていた。
今夜は晴れ。天上から人々を見守るカップルは、きっと今頃、今の俺達のように抱き合っている──。
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